3分でわかる半導体産業の全体像【ファブレス、ファウンドリー、OSAT編】
コメント
注目のコメント
◆ファブレス
自社でファブ(工場)をレス(持たない)ため製造をせず、半導体の開発・設計に特化。
・デザインハウス
設計作業のみを請け負い、自社で製品化をしない企業。
・ファブライト
IDMとファブレスの中間的存在で、自社で小規模な生産ラインを持っているものの、生産の大部分はファウンドリーに委託する企業のこと。
◆ファウンドリー
半導体製造の「前工程」と呼ばれる前半の工程の作業を請け負い、顧客の設計データに基づいた受託生産をする会社の業界。
この業界の世界トップは有名な台湾のTSMC。
◆OSAT(Outsourced Semiconductor Assembly and Test)
「後工程」と呼ばれる半導体製造の後半の工程作業・テストを請け負う会社からなる業界。商品を企画しているのはファブレスで、ファウンドリ・OSATとともにファブレスの商品ロードマップに沿って次世代技術を共同開発しているのが現状で、この座組に入れた会社が事業を成長させているという理解です。
1社で開発するIDMの形態を続けるよりも、専業メーカーと分担しながら開発を進めた方が効率が良いという、水平分業化の典型例だと思っています。このあとEV化が進む自動車産業でも似たような座組が必要になるかもしれません。