味の素 中計廃止し、中期ASV経営へ 成長4領域で30年に3千億円目指す
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注目のコメント
色々気になる動き。
中計はやめて、ASV(Ajinomoto Shared Value)指標で経営。ASV指標には、経済的指標としてはROE・ROIC・オーガニック成長率・EBITDAマージンがあり、それ以外に社会価値指標として環境負荷削減・営業コミットメント、無形資産強化として従業員エンゲージメントとコーポレートブランド価値があり、これら合計してEPSで3倍になることを目指す(EPSも経済価値指標だろう)。
売上高ではなく中心線(と捉えられる)のオーガニック成長率を掲げて、効率観点でROE・ROICを入れているのは、個人的には良いと思う。
下記が発表資料。
https://bit.ly/3SXuIKb味の素さんの中計廃止の真意や狙いは詳しくわかりかねますが、形骸化した形だけの中計になっている会社の話はよく聞きます。中計自体の在り方、目的、プロセス、指標などは見直した方が良い会社はたくさんあると思う。
変化が多く、成長産業だったインターネットビジネス中心の会社は中計そのものや、それを運営する経営企画部なども存在しない会社も多い。一方、大きな産業の老舗企業は経営企画部及び中期経営計画が存在する会社が多いですよね。
社内もそうですが、投資家側も含めてその理解をしてもらうなど、容易ではないかと思いますが、味の素さんの動きは気になります。中期経営計画を作らない会社で著名なのは京セラ(稲盛さん)ですね。先が見えない時代に中計作っても仕方ない、むしろ翌年度計画は必ず達成する、させるとのスタンスでした。会社のステージによって事業計画のあるべき姿は違うので中期経営計画の是非はともかく、計画との差をしつこく追い続け、フォロー出来るかの方が重要なんだろうと個人的には思います。