【壮絶サバイバル】私、レイオフされました
コメント
注目のコメント
海外で活躍といえば、壮大な野望やミッションを持っていたり、規格外の頭脳を持ってたりと、異能な人を取り上げることも多い。
今回の特集では、そういう人材よりも、日本で育ち、最初から海外を目指していたわけではないような、ある意味で「普通」の人を取り上げたいと思っていました。
「20代前半まで周りに流され将来安泰な道を選んできた」「田舎出身なので、大都会で働きたかった」
と話す、山口さんは、そういう意味でピッタリな取材対象だと失礼ながら思っていました。ですが自らが「ミーハー」と言う安易さとは裏腹に、取材をすればするほど、そのアメリカでのサバイバル物語は「たくましさ」と「異能」に満ち溢れてるのかもしれないと痛感しました。
ただ、これほど壮絶なリアリティをもって、より幅広い方に「希望」を抱かせるキャリアを歩んでいる人は少ないのではないかとも思います。ぜひ、たくさんの方にご覧頂ければ幸いです。壮絶ですね。ただ、ビザのところを除けばアメリカのトップMBAの大半は同じようなことをしています(しかも入学直後から)。いい仕事をなげうって、借金してまで来ているので、就職に対するハングリーさは半端ないです。KBSの交換プログラムで行く学生にもそこを見ておいでと言っています。
海外で会社から派遣されている方を随分見てきましたが、住宅、保険、ビザ、場合によってはグリーンカードまで手厚く見てくれる一方、会社が用意してくれた環境でしか仕事ができないという限界があります。山口さんの場合は得にすごいですが、自分で決めるというのはそういうことです。これは国内のスタートアップでも通じることだと思います。私も同様にF-1からH-1ビザで現地で働いた経験があるので、アメリカの厳しさは良くわかります。同時に自分が行動をすれば、しっかりとチャンスを掴むことができるお国柄であることも事実です。
留学生の大半は、日本へ戻りますが、せっかくならアメリカにいる間に現地での経験をという思いで、当時はlinked inどころかインターネットもない時代だったので、様々なネットワークを駆使したものです。ようやくPwC NYオフィスの日本人採用担当マネージャにたどり着き、シアトルからNYまで自費で会いに行ったものです。
アメリカは、レイオフのようにチャンスを失うことも日常的にありますが、またそれ以上にチャンスを掴むこともできる国です。「なんとかなる」という根拠のない自信と失敗を恐れない文化があり、日本との違いを大きく感じたものです。海外で経験を積みたいと、今頑張っている方々を応援しています。