「読解が苦手な子」に音読は効果ナシ…中学受験塾SAPIXの「意味がわかる読み方」
マネー現代
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具体<------------------->抽象
文字→単語→文章→段落→構造
読解の粒度をもう少し上げるとこうなります。イメージを立ち上げるとは文章のレベルから、時間の流れの中で人や物が何らかの動作をもって変化していく情景をありありと描くことになるでしょう。
さらに一段抽象化していくと、その動きが場面を形成する段落となり、全体の中でどのような示唆があるかの構造理解につながっていく。
個人的には、未就学や小学校低学年では、文字と単語を現実世界にある実体とつなげる具体的な経験の数がとにかく重要で、それらが一定の量を超えると、その上の抽象度の自覚へと導かれるのではないかと考えています。音読しても読解につながらないってことですかね?
でも、黙読で読解につながることはあるんですよね。行動として、声に出して読めないけど目で追って読んで理解することができる子は実際にいます。
そもそも読解が苦手な子に対して……という問題もあるように思いますが、これを語るはじめると別の問題が出てくるんですよね。文章を短く区切って、内容に関するクイズを出す。何を馬鹿なことを尋ねるのだと思ってはいけない。読めない子はその馬鹿なことが分からないのだから。
ところで、私個人は登場人物に○をつけるとかという教え方は、あまりしない。あまり小学生を教えないという事情もあるが、「それくらい分かるだろ」と思っている自分がいた。
しかし、そもそも読めない子は「文字を意味の塊として認識できない」のであった。○をつけることで確かに塊として見る一助になるかもしれない。記事を読んでふとそんなことを思った。