ロケット発射寸前に電力数秒途絶 JAXA調査
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この共同通信の記事も初稿では「失敗」と明記してたのを後から修正したという話がありますね。
記事を修正することになったことは、報道機関としては「失敗」とはならないんでしょうか?
しかも通常記事の修正を行った場合は、修正したことを明記するのでは?
注目のコメント
文部科学省 宇宙開発利用に係る調査・安全有識者会合 会議資料
https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/content/230222-mxt_uchukai01-000027752_1.pdf
LE-9と各機器の作動状態は正常の判定であったが,1段機体制御コントローラ(V-CON1)が1段エンジン用電源供給系統に異常を検知したために,停止処理を行った.V-CON1は,“1段機体の搭載機器に対して電力分配・飛行中断・自動点検等を行う。同時に、制御に必要なデータを収集し、各機器に送出する。” V-CON1は1段エンジン用電池とエンジンコントロールユニット(ECU)の電力をつないでいる.ここに異常があった.
電源供給系統に異常があってもエンジンは正常に作動していたのですから不思議ですね.
コネクタが緩んだか,という冗談はさておき,導通試験とかして検査するのでしょうが,もし異常が見つからなかったらどうするのだろう.機器を取り換えるのか.
【追記】別ニュースによると、ECUに供給される電圧が0となる異常が発生したとあります。そうだとすると、際どいところでしたね。SRB点火直前に生じたので停止できましたが、上がった後でしたら確実に「失敗」でした。また、燃焼中にECUが落ちてエンジンが壊れなかったのでしょうか。実機型タンクステージ燃焼試験(CFT)で何で出てこなかったのかな。ううむ。
一番ややこしいバグは、再現できない問題。もちろん電気系統もできる限りのテストはしたんでしょうし、Static fireでも異常はなかった。今もVBAで再現しようとして頑張っているんでしょうが、実際にエンジンに火をつけてみなくては再現のしようがないバグというものあります。
再現できないと、対策をしても本当にそれが治ったか、もう一度打ち上げを試みるまでわからない。その手のバグだったら本当に厄介です。単にどこかのコネクタや配線がおかしかった、という物理的バグなら簡単ですが。
その手の、どうにも再現が難しいバグって火星ローバーでもあります。一つの手は、安全性に問題がないことを確認した上で、何も変えずに単純にもう一度やってみる。それで何も問題ないこともあるし、またエラーが再現できればデバッグに役立つ。
ただ、毎日走ってるローバーならそれでもいいけど、ロケットとなると打ち上げを試みるだけでコストがバカにならないし、何より全国ニュースになってしまうから(そしてまたアボートを失敗だと書き立てるメディアもいるし)、そう気軽にもトライできませんよね・・・