【証言】グーグルが悩む「イノベーションのジレンマ」
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グーグルが、かの有名な“イノベーションのジレンマ”に悩まされる日が来るとは、想像できたでしょうか。100兆円企業をつくりだしたビジネスの根幹が、いまどういう挑戦をうけているのか、シリコンバレーの声を取材してあるきました。
個人的におもしろかったのは、今回の生成系AIのメガトレンドの原点となった、有名な論文の筆者たちが、みなグーグルを去って、あたらしい会社を立ち上げたり、OpenAIに転職してしまっているという話をインタビューで聞いたこと。
デジタルの世界でも、ごく限られた旬なプロジェクトに関わった人たちが、集まったり、離散しながら、新しい産業をつくってゆくダイナミズムがそこにあるように感じます。ぜひご一読ください。「いまの検索サービスは、ユーザーが答えにたどり着かないプロセスを、マネタイズしているように思う」とは慧眼ですね。「イノベーションのジレンマ」(本来は「イノベーターのジレンマ」)に関しては言及が薄いですが、基本的にはカニバリの問題でしょうか。
個人的にはYoutubeはもちろん、「アウトプットが全て」であるものはどんどんAIに置き換えられていくと思います。一方、医療などでは(おそらくコンサルタントも)進んでいません。医師も患者も「ブラックボックス」であることに抵抗があるからです。ただ、共存は当然進むはずで、業界自体は大きく変わっていくと思います。取材頂きました!誰もがAPI経由でLLMにアクセスできる今、スタートアップにおける差別化、勝ち筋は?最も多くのプレイヤーがひしめくアプリレイヤーにおいて重要になるのは①独自データ②ディストリビューション③UIUXの3点かと。巨大なユーザーリーチを持ち、蓄積するユニークなデータセットがあり、洗練されたUIUXを提供できること。生成系AIという新たな業界ができるというより、ソフトウェアのファンダメンタルな進化と個人的には位置付けています!
なお、文中に出てきたNeevaはかつてQuartz連載で取り上げたことがありました👇Googleの検索はユーザーの利便性と収益というジレンマに板挟みされ、独占的な市場環境からイノベーションを欠いてきた。その牙城はそう簡単に崩れないにしても、挑戦に値する魅力的な市場かと。
https://qz.com/emails/quartz-japan/1887643/startup%ef%bc%9agoogle%e5%a4%a7%e6%88%90%e9%95%b7%e3%81%ae%e7%ab%8b%e5%bd%b9%e8%80%85%e3%81%8cgoogle%e3%82%92%e5%80%92%e3%81%99%e6%97%a5