フォードとCATL、ミシガン州にバッテリー工場建設へ-関係者
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比較的分かりやすかったEVとバッテリーの提携関係が、特に北米はIRAによってGSユアサやAESCといった名前が有った頃のように複雑になってきました。
韓国メーカーが電池専業に切り出した頃(LG Chem.→LGES、SKI→SKオン)
EV Bat. JV
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GM LG ⇒Ultium Cells
Ford SK ⇒BlueOval SK
Rivian Samsung SDI
IRA後にはバッテリーを先に書いた方が良い状況で、キチンとした整理が必要。
Bat. EV JV
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LGES GM Ultium Cells
●ホンダ L-H Battery
●Stellantis LGES-STLA
SKオン Ford BlueOval SK
●CATL Ford
Samsung Rivian撤退
かなり前には、EVもとい自動車メーカーがバッテリーベンチャーに出資する提携関係が頻繁に発表されてました。
(例:VWのQuantumscapeやBMWのSolid Powerなど)
しかしIRAは将来の技術に投資するのでは無いので、現行バッテリーの量産とリサイクルの供給・静脈網構築が進むも、広い北米そんなに急いで本当にEV乗るのか?
ただし、これでサンクコストとならないためにも、ゲームチェンジは程ほどにしなければなりません。立地やライン・装置など現在投資したものを使い続けられることが次世代電池製造に求められるようになって来ました。IRAによりサプライチェーンの取り込みの結果、雇用創出/維持へとつながっている点に着目したい。
フォードはインフラとリソースを提供し、CATLから供与される技術を用いてオペレーションを行うというモデルは、OEMというピラミッド構造の頂点にいた背景を鑑みると、迷いもあったかもしれない。
それをIRAが背中を押す形になった可能性もある。
これは、日本の自動車関連企業にも示唆深い話である。
最善策よりも次善策、という考え方が重要になってきているように感じる。
「OEMが技術を他社から丸受けでオペレーションを行うなんてありえない」と最善策を追求するか、「OEMさりとて受託的な立ち位置でもオペレーションを持つことで雇用を守ることも大切」と次善策で折り合いをつけるか。
最善策の追及ももちろん大切だが、解のない迷走や取り返しのつかない出遅れは、従業員も、会社も、社会も、幸せにはできない。
プライドという一言で体現できるものではないが、現実解や次善策でまずは手を打つという決断ができるか、日本企業も試されている。Fordにとってどんな提携になるか、注目します。
ベストではなくても一番マシな選択肢だったのかも。
株価は低調そのもので、ピックアップトラックの効果も反映されない。