トルコ地震の住宅倒壊、建築ブームで安全基準犠牲か-大統領にも批判
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建築基準の設計は「Engineeringに関わる数値の設定」と「逸脱させない体系の設定」の両面で1セット・と改めて感じた記事。
日本では設計監理者という、ゼネコンとは異なる3rd Partyが品質管理に務めますが、そのPositionが置かれることの少ない米国では、行政検査が凡そ日本の10倍以上(肌感)あることでカバーしていたりします。
法規・構造・水道・電気・空調・衛生等、分野ごとに異なる検査員が、時には図面に書いてあることをオーバーライドして現場で指示。事象の際は検査員にもResponsibilityがあるため「そんな無茶な...」とか「工期が...予算が...」なんて甘えもなく、仕事人のように振る舞う。検査員も毎度異なる人が来るため、癒着や馴れ合いも起きにくい構造になっています。
勿論、Ownerは皆それなりに高いコストを支払って、確認申請・検査済証のStepを完了するわけですが、移民が多く、言語や知識・技術の偏差が大きいこの国のある種適正な体系なんだろうな・とは思います。
注目のコメント
エルドアン政権は、建設会社と癒着して資金源とし、対外債務を過大に増やしてまで公共事業を行ってきたことは確かですが、それ以前からトルコで安全基準が実際に守られてきたことなどありません。
耐震基準は、2018年に改正されたものも含め、従来からありますが、基準はあっても守られたためしはない、という、中東ではよくあることです。
法的規制はあっても、役所に金を払えば免除されるという、中東ではよくあることです。
トルコでなぜあれほど多くの建物が倒壊したのか 耐震対策は
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-64592346
「トルコでは、安全基準を満たさない違法建築に対し、政府が「行政処分免除」を繰り返し提供してきた。安全基準を満たさなくても、一定の金額を払えば、法的に見逃されるという仕組みだ」安かろう悪かろうで、かえって「コスト高」であることを今回の震災は証明した
今回はタイミング的に絶妙な場所で地震が発生してしまったと思う
大統領選しかり、クルド人関連スウェーデンのNATO加盟問題など
支援の名の下に、各国の思惑が渦巻くことになる
エルドアン大統領は神経を尖らせることになるだろうし、各種統制も進むのでは
良かれ悪しかれトルコの転換点になる予感