EV電池のレッドウッド社、米エネ省から20億ドルの低利融資獲得
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注目のコメント
低利優遇の話もさることながらネバタは元祖ギガファクトリーがあるからですが、Redwood Materialsがなぜ南東部のサウスカロライナに進出するのか。
バッテリーの生産は地産地消が基本なので、EV工場にバッテリー工場が併設されるか近隣に建てられます。バッテリーのリサイクラーも回収コストを考えれば、同様に近隣に建てるのが最も良いです。
つまりサウスカロライナにEVやバッテリー工場が集まるからRedwood Materialsが進出するということ。BMWやAESCなどが進出してます。そしてノースカロライナにもトヨタが進出し、米国の南東部はEV産業の集積地となりつつある。
(ご参考)
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2022/1001/f978382296ab4828.html
この辺はNIOやVWが居る中国東部の安徽省合肥市に似ていますが、バッテリーメーカーでありリサイクルにも力を入れているCATLは進出してません。
こうしてみると水力発電頼りでEVの需要地からも離れ、EV工場も近くに無いスウェーデン北部にリサイクル施設を作ったNorthvoltは孤立する恐れが有り。Northvoltはドイツにも工場建てたのでこちらが主力になるでしょう。するとバッテリー製造時の再エネ確保に苦労するでしょう。CCUSしながらポーランドの石炭火力電力を使うか。
どちらにしても従来の自動車産業の集積地とは異なる、新たな産業の新たな集積地が出来つつあることは間違い無いです。日本にそうした集積が起こる予感がするのは兵庫県を中心とした中国瀬戸内ベルトあたりでしょうか。
追記
海部さんがコメントされているように、どのリサイクラーも当面は不良品がリサイクルの中心です。
理由はバッテリー製造の歩留りと原材料費が高く、一定の製造不良品が出るから。そもそも市場に出回っているバッテリーの玉も限られてますし。
でもこれは製造途中で品質検査をしておらず、原料の再投入が出来ていないとも言えます。作ってみないと不良品か分からない(ので市場にも出てしまう)。
どちらにしてもリサイクル技術はどこも未確立なので、採算も怪しくカネ集めたところに注目が集まっている段階ですね。バッテリーのリサイクルは環境・コスト・安全などあらゆる面で課題が大きく、今のところまだまだダーティな方法でしかリサイクルができず、使用済みバッテリーを安全に回収する方法もまだ確立していないと認識しています。
この記事では使用済みバッテリーをリサイクルしていると書いてありますが、少し前に調べたときは、バッテリー工場から出る廃材(=新しいけどクズになった材料)をリサイクルするのが中心で、だからバッテリー工場の隣にあるということでしたが、使用済みの回収ができるようになったんでしょうか?クリーンなリサイクルの技術が早く確立してほしいと思います。Tesla共同創業者で元CTOが創業したスタートアップとはいえ、2017年創業の企業に政府が約2600億円の融資というのは日本では考えられないことですね。
Redwood Materials:https://www.redwoodmaterials.com/