三菱重工、スペースジェット開発中止を正式発表 泉澤社長「機体納入できず申し訳ない」
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日本の産業界のためにも、今回からの学びは、ぜひ三菱重工社内に限らず、日本企業に広く共有してもらいたい。
失敗からの学びの多さは、頭ではわかっているものの、いざ、それを当事者として生々しく語ろうと思うと、恥じらいもあり、実践できないことも散見される。
特に三菱重工のような伝統的大企業であれば、その傾向はなおさら強いかもしれない。
だからこそ、そうした発信を社内に限らず、社外にも発信することで、学びの新たなパターンを作っていく、その一歩につなげていくことも重要なのではないか。
もちろん、航空機と言う製品固有のものもあるだろうが、もう少し開発マネージメントや経営との関わり合いなど、製品に関係なく、共通した学びとなるようなポイントまで抽象度を上げて整理していくことがポイントとなる。
もっとも、これは三菱重工のように、そもそも製品領域が多岐にわたる企業においては、社内向けにも充分活用し得るものとなる。
チャレンジの数、失敗の数に加えて、失敗からの学びの数や質、バリエーションを声高に誇れるような環境作りが、個々のエンジニアにとっても、企業においても、さらには日本の産業界においても、特に重要ではないか。スコープ・クローズの緩和に対するあてが外れたこと.型式の審査を受ける三菱航空機だけでなく,認証を行うJCAB(国土交通省航空局)でさえ,初めての経験で審査が試行錯誤であったこと.ダメ押しが,海外試験がコロナで滞ったこと.
民間完成機事業については,カナダのボンバルディアを買収して建てた会社があります.目立たないですが,どう展開していくか.また,三菱重工はボーイング787の複合材主翼ボックスの製造を担っていますし,次期細胴機開発の国際共同開発もあると予測されます.
直近では,航空DXにおける人材養成に関連したある大型プログラムが始まります.おそらくJAXAを中心に三菱重工のスペースジェットの知見がまとめられ,伝承されていくことになるでよう.MRJが発表されたのが2000年代半ばくらい、たしか東洋経済で特集記事を読んだのが最初だったと記憶しています。足掛け20年近い開発の旅路がこのような形で終るのは残念。エンジニアや携わった人たちにはご苦労様でしたとお話ししたいですね。
色々な見方はあると思いますが、こと技術者にとっては白紙からあの規模の飛行機を設計・製造した経験は大きな財産になるんじゃないかなと思います。重工でその経験を今後生かすのか外に機会を見出すのかはわかりませんが、彼らの知見を活かすことが出来たらいいな、とエンジニアの端くれ的には切に感じます。