トヨタ社長交代、変革期に53歳若手にバトン-豊田氏は会長に
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座布団3枚級のナイス人事。モリゾウ会長は水素利活用のカーボンニュートラルを実現するために、他の業界を牽引するタフなロビースト。佐藤社長はすでにレクサスが目指しているBEV路線を強化し、前田副社長は従来技術HEVをさらにブラッシュアップ。こうして三本の矢を放った人事はさすがだと思った。
BEFORE モリゾー、AFTER モリゾー。
そう呼んでもよいくらい、トヨタ車を変えた人ではないでしょうか。
私がトヨタ車の設計をしていた時は、BEFOREモリゾーでしたが、職を変えた後にAFTERモリゾーになってからのトヨタ車の変わりぶりは天動説から地動説くらいのインパクトがありました。
私が設計をやっていた頃は、トヨタ標準(TS)等は信頼される品質のために、まさに原典の扱いであり、絶対変わらない、変えてはならぬものだったものです。このため、どのクルマも同じようなテイストであり、冒険しないため面白味がなかった。
AFTERモリゾーになってから、「もっとよいクルマを」とのモットーを基に社長を筆頭にして聖域無き改革が進んだ結果が、今の魅力あるラインナップだと思います。
モリゾー社長の「数ある機械製品のうち、愛がつく製品は、愛車と呼ばれる自動車だけ」とのコメントがすごく好きです。
レース活動が好きなモリゾーさんの次の活躍が楽しみです。53歳の佐藤次期社長は経験豊富な3副社長に加え、若い社長候補の一人とは考えられてきたが、このタイミングでの社長交代はサプライスではないか。EV、ソフトウェアの開発の混乱の解決の道筋を示したうえで、来年あたりが濃厚ではないかと個人的に考えてきた。こういった思い切った決断が豊田章男社長の持ち味であるだろう。混迷を深める現状のトヨタを、佐藤次期社長がどのように経営していくか、日本の未来を左右するものであり目が離せない。