日本は未来だった、しかし今では過去にとらわれている BBC東京特派員が振り返る
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世界人類全体が年数%の指数関数的経済成長をこのまま続けたら、どうなると思いますか?エネルギー消費はおおよそGDPに比例します。以下、拙著『宇宙に命はあるのか』より抜粋です。
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一九六五年から二〇一五年までの間に世界のエネルギー消費は平均して年2.4%ずつ増えた。二〇〇〇年以降に限っても年2.2%ずつ伸びている 。では、もし仮に、エネルギー消費がこのまま毎年2.2%ずつ増え続けたらどうなるか?
もし地球の陸地全てを、街から森から砂漠まで少しの土地も余すことなく効率20%の太陽電池で覆っても、毎年2.2%ずつエネルギー消費が伸び続ければ、約300年後には足りなくなる。効率100%の架空の太陽電池で陸だけではなく海も覆っても75年しか延命できない。自然エネルギーへの転換は一時的な解決策でしかない。エネルギー消費の増大を止めなければ長期的には人類文明は必ず行き詰まる。
ならば核融合や宇宙太陽光発電所を使えばいいという人もいるかもしれないが、別の問題がある。使ったエネルギーは必ず熱として排出されることだ。そのため約500年後には地表の温度が100℃に達する。
もちろん、その頃には人類は太陽系の隅々に植民しているだろう。それでも、毎年2.2%ずつエネルギー消費が増え続ければ、約1400年後には太陽が放出するすべてのエネルギーを使わなくてはならない。
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人類はどこかで指数関数的成長をやめて、定常飛行に「軟着陸」しなくては持続しません。日本は定常飛行が得意な文化なのでしょう。江戸時代も200年間の定常飛行を謳歌し、この変化が早い現代でも30年の定常飛行をしている。しかも日本の総エネルギー消費は減少しています。日本こそが未来人類のロールモデルかもしれない。
難しいのは、いくら定常飛行が持続可能なあるべき姿であっても、欲深く成長する(=消費と生産を増やす)国の方が競争に勝ってしまうのです。それが指数関数的経済成長が止まらない根本的な原因です。
考古学的証拠から、農耕民よりも狩猟最終民の方が栄養状態が良かったことがわかっています。にもかかわらず農耕民が狩猟最終民を駆逐したのは、ハラリの言葉を借りれば、「栄養失調の1万人の農耕民は健康な百人の狩猟採集民に勝つ」からです。必ずしも、競争に勝った者が幸せとは限らないのです。これからはこの日本を変革していく旅路が続きますね。
楽な旅路ではありませんし、簡単な解決策はありませんが、意味を感じられれば人は痛みにも耐えられるものです。このような日本を、このようであるにもかかわらず変えていくのだという事の意味を構築することから始めていく必要があるのかなと思います。素晴らしくわかりやすい記事でした。
ボク自身は、もう日本をどうこうしようとか全然思いません。
自然回復はないよなーと完全に諦めてますし、現状をそのまま受け入れて淡々と生きていくことにしています。
ただ、そんな中でどうにかしようと足掻いたり、必死になっていい国にしようと行動している人たちがいれば、どんどんお手伝いすることで自分の人生をのんびり過ごそうかなと思っています。