【三輪綾子】科学が証明。痛みを我慢していると自信がなくなる
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女性の苦しみを知らないのは男だけかと思いきや、女性の中でも分からなかったり、相談できなかったりすることはまだまだ多いのですね。個人的には「隠す」ことと「信頼できる情報がない」「どうしていいかわからない」ことが相乗的に問題を根深くしている気がします。VUCAの時代とか言っていますが、実は目の前に単に知らないために困っている人がいることも結構あるのだと改めて思います。
生理って、重い人だと10日くらい不調に悩まされたりするものです。
でも、多くの人が「できるだけ安静にする」くらいでしのいでいたりするんですよね。
考えてみたら、月の3分の1が不調って、大事件です。
それなのに、「生理ってこういうもの(だから仕方ない)」と、我慢している……
先生にインタビューしていて、目から鱗が落ちました。
本当に、しなくていい我慢ってありますね。
先生の専門分野=産婦人科でお話しいただきましたが、これはどんな不調にも共通することです。
自分が知らないだけで、実は簡単に解決できる方法があるなら、早めに病院に行ったほうが絶対にいいですよね。
男性も「いつもこんな感じだし」と我慢していること、ありませんか?生理の不調をただただ我慢している人は本当に多いなと思います。
例えば、低容量ピルはPMS(月経前症候群)や月経痛の改善にも効果があるとされています。
しかしながら、日本での内服率は3%程度で、欧米諸国が25-30%近いことと比較すると随分と低いです。
https://www.un.org/development/desa/pd/sites/www.un.org.development.desa.pd/files/files/documents/2020/Jan/un_2019_contraceptiveusebymethod_databooklet.pdf
原因としては、
•”避妊薬”としてのイメージが強く、低容量ピルの正しい知識を知らない
•婦人科を受診しなければ手に入れることができず、値段も高い
(欧米では国によって薬局で手に入ったり、価格も安価/無料だったりする)
ことがあげられます。
スマルナの調査によると、日本でも初診からのオンライン処方を解禁したことで、ピルのオンライン処方利用者が急増したというデータもあります。
そういったものを利用しながら正しい知識を身につけて、ぜひ我慢しない日々を過ごせるようになるといいなと思います。