日本政府は「世界標準」から決定的にズレている…この国の政府が「財政赤字を気にしすぎ」だと言えるワケ
現代新書 | 講談社
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注目のコメント
「明らかに日本の政府債務残高は増え方が少ないことがわかります」
2000年頃、当時の日本のようにGDPの約1.5倍もの国債残高に到達した先進国は、それから20年経ってもイタリアとギリシアくらい。日本は、その伸び率でも、とうとう2倍を超え依然ダントツ。
「バランスシートでは、「債務」の対には必ず「資産」があります。つまり、政府が債務を増やして支出を増やすということは、民間部門に支払われた分だけ、民間部門の資産が増えているということ」
あなたが不動産業に多額の貸付をしたとして、その業者は欠陥ビルを造りまくって売れなくなり、結局あなたに経営権と全株式を譲渡しました。あなたは会社の借金は私の資産(株式)で問題無しとますか?
海外の現実は、アメリカやイギリスなどインフレに悩まされており、現状でインフレを甘く見るべきではない。本稿の内容は正論だと思う。
自国通貨建てのみでの国債発行による政府債務は為替を気にする必要はなく、焦点はインフレ率の推移のみ。
しかし、極端なインフレは歴史上戦災等の大規模な供給毀損ありきの話であり、現時点ではオーソドックスなマクロ経済政策を実施する判断が妥当ではないか。