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国際的建築家、磯崎新さんが死去 ポストモダンのリーダー

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    建築家、東京大学生産技術研究所特任教授、noiz、gluon

    磯崎さんご逝去とのこと。一つの時代の終わりを感じます。

    建築という分野は戦後から現在に至るまで、日本が世界のトップランナーであり続けているかなり希少な領域です。その多くは西洋基準の国際的な美意識に対して、日本ならではの質感やディテールへのこだわり、独特な形態や構成など造形や質感、意匠的なユニークさによるものですが、磯崎さんは日本には珍しく、理論や概念、人材発掘などの面で20世紀後半の世界の建築をリードした、とても稀有な存在でした。これだけ国際的な論壇に発信力と影響力を持つ日本人建築家は、今後もそうは出てこないでしょう。

    磯崎さんは、もちろん名作と言える建築も全国津々浦々、もしくはヨーロッパを中心に世界中に残しています。初期のソリッドさと軽さ、形態と理念それぞれの読み解きが多重に入り混じった独特の構成の作品群は、出身地である九州に特に多く残っていますし、中期から後期の独特のポストモダンから有機的な構成へと至る時期のものは、バルセロナやカリフォルニア、北京など世界中に実現しています。

    ただ磯崎さんの名前をより強固に同世代、もしくは次世代の建築家に刻み付けているのは、膨大な論述や論考類でしょう。生まれたばかりの曖昧な時代の傾向や概念にいち早く構造と名前を与え、さらにその自分で名付けた概念すらも即座に相対化して疑義の対象にしてしまうような、圧倒的な巨視的で批判的な思考が常にグルグルと渦巻いているのが、側からも感じられるような人でした。数多くのコンペにも企画選考側から関わり、今をときめく巨匠たちにも、磯崎さんの独特の鑑識眼により拾い上げられた、もしくは課題の設定により輝いた人たちが数多くいます。20世紀後半以降の現代建築を作り上げた1人と断言して、誰も異論はないでしょう。

    著作や作品集などの紙媒体が建築家の主要なメディアだった時代から、インターネット、もしくはSNSや動画配信など、人のコミニュケーションやトレンド形成の構造が大きく変わり、いわゆる大文字の建築家や思想家が存在しにくい時代になりつつあります。建築という変わらないもの、重厚なものが持つ価値が、流動化/離散化が否応なく進む時代にこれまでとは異なる価値を持ち始めている中で、もしくは変わる建築へと拡張を始めている中で、磯崎さんがこの次の時代をどう切り取るか、もう一度じっくりとお話を伺ってみたかったです。


  • 一級建築士 / architect

    ご冥福をお祈り致します。
    実作はもちろんのこと、「空間へ」「建築における「日本的なもの」」「建築家捜し」など多くの著書を残されました。難解ながらなんとか読んでやろうと立ち向かったものでした。丹下健三研究室での東京計画1960、都庁コンペの低層案など、その構想力はとても影響を受けました。東京オリンピック2020、新国立競技場に関する二重橋での開会式案は忘れられません。これが出来ていれば日本は変わっていただろうに。
    安らかなご永眠をお祈りいたします。


  • ハウス・ベース株式会社 代表取締役

    磯崎新さんの訃報。建築家としての実績はもちろんのこと、国内外の次世代の建築家を世に出したことでも広く知られています。群馬県高崎市で育った自分にとって、幼少期の強烈な空間体験の一つが群馬県立近代美術館でした。この美術館で開催されたルイスカーンの展覧会を高校時代に見たことも建築への道を志すことにつながりました。心よりご冥福をお祈り致します。


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