「どうやって店を回していこうか…」ラーメン1杯の“粗利益”ほぼ半減…物価高騰の影響あらゆる業種に【2022年、現場は今】
SBS NEWS | 静岡放送 | 静岡県内ニュース・天気
263Picks
コメント
選択しているユーザー
コストが上がり利益を圧迫しているのであれば、値上げ一択だと思います。コストに利益を乗せて価格設定する方法を「マークアップ方式」と言いますが、昨今の物価高騰は周知の事実なので、原材料高騰に伴う値上げは消費者に十分理解されると思います。
一方、価格戦略はコストベースの価格設定だけではありません。「この商品ならこのくらい払いたい」と消費者が思ってくれるような商品リニューアルやプロモーションを実施して知覚価値ベースで価格設定する方法や、他店では見られないような商品を独自に開発しプレミアムな価格を設定する、という戦略も有り得ます。
あるいは「松竹梅の法則」を用いて商品ラインナップを変えるという戦略も考えられます。人は3つの選択肢を提示された場合、真ん中を選ぶ心理傾向があるという法則で、ゴルディロックス効果とも呼ばれています。例えば、700円のラーメンと1000円のラーメンを提供している場合、1600円のラーメンをメニューに追加することで、1000円のラーメンが売れ始める、ということですね。こんな価格で売れないだろう、と思っていた1600円のラーメンが思いがけずヒットして利益が積み上がる可能性もあります。
大事なことは、原価の状況だけでなく、消費者の意識や行動を注意深く観察しながら戦略とマーケティングを柔軟に変え、選ばれる理由をきちんと作って価値ベースの価格戦略を組み込んでいくことだと思います。
注目のコメント
シリコンバレーでは値上げ当たり前なので、最近では紙のメニューに値段書いていない(頻繁に値段変わるので)店も増え始めました。 日本だと値上げすると店頭にお詫び文ですからね。店側、消費者側の捉え方が海外とは大きく異なりますよね。