【提言】地域がより豊かになるスマートシティとは
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地域をDXでスマートシティ化しよう、と聞くと、どうしてもまず先にデジタルやソリューションありき、という堅い印象がありました。そのイメージを完全に払拭するのがお2人の熱意ある取り組みです。
地域があり、そこには1人ひとりの人がいて、運営を担う人(自治体)も暮らしを営む人(住民)も皆が幸せになれる方法、それが「デジタル田園都市構想」なのです。お2人はそれぞれの豊富な経験から、皆がウェルビーイングな状態で暮らしていく「その先」をバックキャストで実現させようとしていらっしゃいます。デジタルはその方法論に過ぎない、ときっぱりとおっしゃったのが鮮やかな印象となって残りました。
本文にも書きましたが、人口が1万8000人で65歳以上の住民が49%に達するという過疎の町・大阪府豊能町での取り組みは既に実績を積み上げています。人口の少ない地域の自治体の方にこそ、参考にしていただきたい事例です。「スマートシティ」という言葉も、ここ数年でよく聞くようになりました。関東近郊だと柏市の「柏の葉スマートシティ」がパッと思い浮かびます。
スマートシティとは、ICTなどの新技術の活用によって都市の諸問題を解決し、生活の質を向上できる地区のことです。
街全体で取り組む必要があるので、デジタルに取り組むのに手間とコストがかかったり、デジタルから取り残される人をどうするのだという議論にもなりやすいそうです。
また、地方には多くのステークホルダーや、様々な年齢層の方がいるので、自治体の方が進みたくとも現場の意思では先に進めないということも起こるそうです。
記事にあるように、デジタルを使うことによって、住民や行政の方々に、楽になる、自分の生活が豊かになる、と実際に気付けると、住民の方も受け入れやすいかなと感じました。
手間もコストもかかりますが、自分の住んでる街がスマートシティになったら、生活の質も上がりそうですし、ワクワクしそうだなと思いました。発展の経緯がよく理解できました。最初は先端技術の追求としてのスマートシティ、次にそれを活用して地域ごとの課題を解決しようとするスーパーシティ、そしてその技術を地方創生に活用しようとするデジタル田園都市、時系列でわかりやすいですね。
また、そうした課題解決を持続させるためにある程度の統一化が必要であることから、横展開可能なプラットフォームにしようとする動きも理解に易いです。
実際、豊能町の事例が160の場所で横展開されているということでしたが、もっと深掘った話を知りたいなと感じました。また、ぜひそうしたプロジェクトに関与させていただきたいものです。