核融合で投入以上のエネルギー 米研究所、発電実現には時間も
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注目のコメント
たとえ効率100%で再エネの電力でレーザーを作ったとしても、レーザーという超エントロピーの低いエネルギーで、熱というエントロピーの高いエネルギーに変換されているので、電力として取り出すことを考えると、有効エネルギー(エクセルギー)ではマイナスです。進歩は進歩かも知れませんが、メルクマールとして殆ど意味がないラインなので、政府の発表も含めてかなり政治的なものを感じます。物理学者の無理矢理なアピールですが、核融合反応自体は昔からできているのでエンジニア目線では意味がない達成ラインですね。
これで「実現間近!」と世間や投資家に思わせて、大きなお金を引き出す口実になっていくのでしょう。
まだまだ壮大な湯沸かし器でしかない。
追記
進歩は進歩かも知れないですが、理学的にも工学的にも重要な一歩ではないということです。これでエネルギー問題は解決したと言う印象を人々に与えかねないリスクは大きいと思います。
これは物理学の基礎研究ではありません。【追記】
ITER機構としても本件に関してメッセージを出しました。
https://www.iter.org/newsline/-/3828
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ITER としてもこの米国チームの科学的な実験成果を喜びたいと思います。
サイエンスとテクノロジーの進歩は弛まない努力の結晶であり、それを踏まえてそれに続く世代が次の高みを目指す、私達はそれを繰り返してきました。
人類が核融合エネルギーを手に入れる日までこれからも多くの課題を乗り越えていかねばなりませんが、こうした報道は広く核融合に関わる次世代の認知を生み出しそしてコミュニティを広げます。それこそが人類の夢のエネルギー実現へ向けて大事なポイントです。
(このタイミングでのこの発表、色々な「捉え方」があるでしょうが、そこへ私がコメントするのは適切ではないので差し控えます。)アメリカはレーザー方式に全振りしてITERから離脱したのにまたトカマク型のITERに復帰してます。レーザー派の政治的ポジショントーク感を感じますね。予算がITERに全部行かないようにする、という。