パナソニックHD、水素生成装置を事業化 楠見社長表明
コメント
注目のコメント
SOECは電池メーカーは手掛けるべきという持論を持ってましたが、理由は電池作れるなら水素製造デバイスも作れるから。
ただ電池ですら投資するのがリスクなので中韓メーカーの後塵を拝している状況でSOECは時期尚早でもあるのは確か。
もう少しエネルギー全般がde-centralizeすれば、水素も無くはないですが、問題は作った後の貯蔵ですね。そこまで勝算が有るとは思えませんが、出来ることをアピールするのは大事ですから。
水素吸蔵合金を使ったニッケル水素電池は、ニッカドのカドミウムを代替する目的もありましたし、電池開発の流れで水素をどう扱うかは長年やり続けて来ました。パナソニックが扱っているのはグリーン水素だと思うので、水電解装置のことですかね。クリーンエネルギーとして期待されている水素はグレー水素、ブルー水素、グリーン水素の3つ。
グレー水素:低品位石炭や未利用ガスが原料(CO2は排出しないが化石燃料を使用)
ブルー水素:製造過程で出たCO2を回収・貯留・有効利用する
→これらは化石燃料を燃焼させた際のガスから水素を取り出す「改質法」
グリーン水素:再エネで作られた電気で水を電気分解して水素をつくる
→この過程で水電解装置が必要で旭化成、日立造船、東レなどが取り組んでいます。日本には福島県浪江町に世界最大級の水電解装置がありますが、現時点では再エネが安い欧州が開発優位となり、先行しています。日本政府としては2兆円のグリーンイノベーション基金のうち、この分野への負担を上限700億円に設定しています。
https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/gifund/pdf/gif_04_summary.pdf
「再エネ等由来の電力を活用した水電解による水素製造」プロジェクトに関する研究開発・社会実装計画
https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/gifund/pdf/gif_04_randd.pdf水素か電気、どちらがCO2を削減できるかで世界標準が決まるわけではなく、欧米勢、中国勢がどちらがトータルで利益をもたらすかで決まるのが現実。
残念ながら、そのイニシアチブを日本勢がとる事はできない。