【新教養】気候変動の鍵は海が握っている
NewsPicks編集部
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昨年ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎博士は、まず大気の気候モデルをつくり、次に大気と海洋で起こるプロセスを合わせてシミュレーションするための「大気海洋結合モデル」を開発しました。今回、その真鍋博士とも議論しながら研究している森岡優志博士にお話を伺い、真鍋博士がなぜ後者のモデルを開発したのか、そして気候変動や地球温暖化の行方を予測する上で、海の研究がいかに大事なのかがよくわかりました。
南極の海の氷が長期的に見て増えているという現象や、広大な海の観測で活躍する「海のテスラ」、さらには研究の未来など、幅広く解説していただいています。
個人的には、シミュレーションの解像度を上げたからといって必ずしも正確な結果が得られるわけではない、という部分が特に興味深かったです。技術の進歩だけでなく、その使い方がやはり重要なんですね。海から生物が生まれ、人類に進化したといわれています。生命を育てる海の生態系の変化を長期的に予測するというのはすごい。夢があります。人類の横暴な行為で悪夢になることがあるかもしれません。海をたいせつに、陸もたいせつに、地球をたいせつにという共生思想が必要です。
気候変動についてのわかりやすい解説。なぜ南極の氷は増えたのか。ご一読あれ。
ちなみに、真鍋淑郎先生は第1回ブループラネット賞の受賞者でもあります。
https://www.af-info.or.jp/blueplanet/news/20211006.html