アマゾン薬局上陸、"街の薬剤師は不要"になるか
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注目のコメント
以前もコメントさせていただきましたが、米国で患者さんとコミュニケーションをとっていて持っている感想ですが、必ずしもAmazon薬局が多くの人に受け入れられているわけではありません。
電話をかけてもなかなか適切なスタッフにつながらない、処方薬が届かなかった際のトラブルシューティングが不十分など、大企業ならではの「大味」な問題を感じている患者さんは少なくありません。
その点、地域の薬局は、電話やメールひとつで慣れ親しんだ薬剤師がすぐに対応してくれたり、急な変更や緊急時であっても当日配送しなおしてくれたり、必要があったら少し歩いて出向けば良かったりなど、小回りがきいて、そちらを信頼している方もたくさんいらっしゃいます。それは医師としても同じ感想を持っていて、地域の薬局の方が情報源として信頼性は高いです。
既存薬局もこれまでやってこなかったオンライン対応、配送対応などを迫られるようになるという点はあるかもしれませんが、形は変われど、大企業には出せない強みは必ず残されると思います。リフィル処方箋(=1枚の処方箋で何度か同じ薬がもらえる処方箋)は、確かに患者さんにとっては便利ですよね。
しかし、現実はほとんど処方されていません。
なぜなら、医師は患者さんが来院されるたびに取れるお金を失うことになるからです。
リフィル処方箋を処方した際、追加でお金がもらえる制度が整わない限り、浸透することはないでしょう。
では、アマゾン薬局も浸透しないのか?
個人的な答えは「浸透する」です。
近いうちに、日本ではマイナンバーが保険証の役割も組み込むことになります。
このタイミングで、世間の医療デジタルへの関心は高まることになり、さらに追加でオンライン診療・服薬指導についても制度が整う可能性があります。
最初はITに強い世代が中心となるでしょうが、
その世代を中心に広げていけば、数十年後にはオンライン薬局が当たり前の世界になるはずです。
過去に囚われることなく、いかにデジタルと共存していくか、真剣に考えていきたいなと思いました。そもそも対面である必要ってあるんですかね?
病院行って、処方箋もらって、薬局行くプロセスって必要なんですかね?
そのプロセスが必要な少数の人の為に全体プロセスを遅延する必要もないし、薬剤師という貴重なリソースを単なる袋詰マシーンのように使うのはどうなんだろう?って思っちゃってます。
既存権益や過去経験に頼るのではなく、今の時代の情報インフラをもとに『この仕事、プロセスってそもそもいるの?』を考え続けたいものですね。