寺田氏総務相辞任決定 岸田首相 松本剛明元外相を総務相に起用
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山際さん(麻生派)→後藤さん(無派閥)
葉梨さん(岸田派)→斎藤さん(無派閥)
寺田さん(岸田派)→松本剛さん(麻生派)
ということで閣僚から3人目、岸田派から2人目の更迭。
更迭した後任は無派閥が2名ですが、3人目の今回、臨時国会も終盤が迫る中、大臣への要件は
「大臣経験があり」
「岸田派以外で」
「岸田さんに近い」
「大臣を引き受けてくれる人」
とどんどん厳しくなり、とうとう立憲で大臣経験のある松本剛さんになったということでしょうね。みんな、岸田さんへ協力しない、近いうちに倒閣すると思って忌避した結果のように思います。
注目のコメント
かつて第1次の安倍内閣のときにはお友達内閣と揶揄される配置をして、その結果辞任に追い込まれる閣僚が相次ぎ、歴史的大敗を参議院選挙ではしたことが知られています。
そのことを踏まえてか、第2次以降ではそうした配置をしてこなかったことが知られています。
今の岸田内閣がお友達人事では無いことは知られていますが、分野適性から配置した人事ではないことも知られています。その目的はあくまで党内バランス。自らに本当に牙をむける人間の影響力を最小限にしての配置で有ることが考えられます。そして3人の辞任に加え、党内再任用等、党内バランスを何よりも大事にしなければならない状況であることが読み取れます。でなければあのような追われて大臣を辞めた人間を(舌の根も乾かぬうちに)直ちに党内再任用など有り得ません。
意識してきた相手の行動さえ何も見てこなかったのかなと思えてなりません。
考えてみれば選挙に落ちた石原さんを登用する、選挙で追われたために党内要職を辞めた甘利さんを早いうちに党内役職づきで確保するなど、岸田政権にとっては「彼はどういう事情であれども確保する」的な扱いが物凄く多いように思います。
本来、それが分野適性における適材適所ならばまだしも、党内バランス的にその配置が崩れるとおかしくなる、ということを優先しているあたりが、「使える」人材という言葉の意味を理解していないように思います。
本来、林さんの追加にしても入れるべきは外務大臣でなく官房長官とか、側近としての役割を期待していたはず。ならそうした配置をすべき所です。
さて、政権が成立して1年ちょい経ちました。
本来、選挙は無いんだからやりたいことが何なのか示すことはあっても良いはずです。しかし、それが未だに見えません。新しい資本主義にしたって、金融所得倍増計画にしたって、その中身はかなりの変容を遂げているのに、まだ全体像が見えません。
広島選出らしく核に関してやりたいという意図は無いわけではなさそうですが、それにしてはそれ以外の行動との整合性が取れません。
実はやりたかったことは広島でのサミットという開催実績だけだった、だとしたら悲しい限りです。こういうことで政策運営(政権運営ではない)の予見可能性が失われるのは国民にとってよくないこと。この国には、やらなければならないことが沢山あり。こういう時でも現場(霞ヶ関)は一生懸命仕事をして、細かい政策の見直しや予算を有効活用できる体制づくりに昼夜を分かたず汗をかいています。私は、そういう人たちをしっかり応援していきたいと思っています