欲望を満たし、健康課題も解決。食品メーカーが向き合う“相反”との戦い
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個人の行動履歴に基づくレコメンドが、その行動をさらに強化していく――。
そんなフィルターバブルのような構造があらゆる分野で広がっています。
「食」の世界で考えると、
日頃から健康的な食品を購入している人は正のループに入れますが、
そんな意識の高い生活者はどれほどいるのでしょうか。
「食べたいものを食べる」は簡単には抗えない欲求の一つです。
健康寿命の延伸が叫ばれる中、
トレードオフになりがちな「美味しい」と「健康」の両立を
食品メーカーはどうすれば実現できるのか。
また、社会の高齢化が進み、EC需要が年々拡大する中、
食品業界のデジタル化はどうすれば加速するのか。
元ネスレ日本社長の高岡浩三さんとNTTデータのエバンジェリスト三竹瑞穂さんが、
食品業界の課題とあるべき未来の姿について語り合いました。今後は消費者へどのようなレコメンドをしていくかが大きな課題と思います。
現在のAmazonやYou tubeのレコメンドは同じ嗜好の履歴からレコメンドされており、新しい発見や相手から寄り添われている印象はそこまで感じにくいのが現状です。
相手がうざいと思わずに、ちょっと健康的な食品や飲食店を進めてくれてありがとう!と思えるレコメンドの方法は個人で異なり、AIだけの進化だけでは解決できない大きな課題かもしれません。
「健康」という分野は高齢化による医療コスト増大、効果がすぐに表れずに消費者が行動変容しにくいため、レコメンドという方法よりも規制からの視点も必要ではと思っております。DXが非常によく聞くようになり「取り入れないと」となっている企業も増えてきていると思います。けれど名前の通りデジタルによる変容であって、その変容は顧客が解決を諦めていたりする問題を解決するために行われるべきものです。なので「DXを進めないと」というよりも、顧客が解決出来ない問題をきちんと発見し、その手段としてDXがあるべきだと思いました。
食品業界も少子高齢化やコロナ禍により、求められるものが日々変化しています。その中でIT技術を駆使することで、私たちの生活を食の面から変容させられると思いました。