【3分解説】「純利益1兆円」でも三菱商事が満足しない理由
NewsPicks編集部
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注目のコメント
世界で稼ぐ企業の決算は、為替によって売上も利益も変化する。私の古巣のネスレでは、毎年為替の変動を抜いた決算発表を行なっていた。でないと、株主に対してもその実力が分かりにくい決算だ。
日本のガバナンスコードも、株主総会で発表されるたった3年の中期計画(世界でこんな短期の三年計画を株主総会で発表するのは日本だけ)も、まだまだ世界標準からは遅れている。最高益更新、上方修正とめでたい材料が揃った中間決算でしたが、各社の雰囲気はそれほど明るくありません。下期に向けて世界経済が先行き不透明感を強めていることもありますが、今稼いだお金をどう使うかが、これからの生き残りを大きく左右するという緊張感があるように感じました。
追記①
「1ドル当たり1円の円安・円高は、同社の業績に年間46億円の増益・減益のインパクトをもたらす」に修正しました。ご指摘ありがとうございます。以後気をつけます。
追記②
とっつきにくい商社の決算をできる限り分かりやすく伝えていきたいと思っています。こんなことが知りたい、ここがわからない、などありましたら、ぜひコメント欄でご意見をいただけますと幸いです。各商社は1ドルあたり1円円安になると…
三菱商事 50億円利益が増える
三井物産 46億円利益が増える
住友商事 12億円利益が増える
伊藤忠商事 17億円利益が増える
今、足元では円高傾向ですが、これでまた利益は減る可能性もあるのです。