スナク首相の身長170cmが注目の的に。なぜイギリス人はそこを気にするのか？
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スナク首相、身長云々を感じさせない見せ方がうまい。
シャープな細身のシルエットを作り上げる艶感のあるネイビースーツはサヴィルロウのヘンリーハーバートによる￡3500のビスポーク。シャツもビスポークと推測され、首肩回りに一分の隙もなく、スーツの襟とともにぴたーっとすいつくようになじんでいます。細いラペルとスリムなタイをあわせ、プラダの靴をあわせてグローバル資本主義の洗練（見方によっては嫌味でもあるとはいえ）を漂わせています。
イギリスの旧来の支配階級ではたしかに体格の良さが指導者の資格の暗黙の前提にあったようなところもありますが（表立っては書かれないですが、選ばれてきたのは体格「も」良い男性）、それは軍隊的なマネージメントの幻影を背負っていたからでしょう。
もはや軍隊的なマネージメントが古くさくなっている現代の組織においては、このように自分をバランスよく見せる審美眼に優れた人のほうが頼もしく見えますよ。まさにその通り「男性の身長に関するジョークは昔からあるが、今や時代遅れになってきている。女性の外見についてコメントするのが不適切と感じるなら、男性にも同様のマナーが必要だ。」
しかしながら、政策ではなく身長が話題になるくらいなのであれば今回の首相はそれなりにやっていけると思われているということの表れ、かな？
