政府クラウド、米4社が参入 国内企業が応募できない壁
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「国産勢にとって引き続き高いハードルになったのが、マネージドサービスに関する数多くの要件をほぼ維持したことだ。22年度で330強ある要件の大半は必要とするマネージドサービスの仕様に充てている。対象はサーバーやネットワークなどのシステム基盤の自動化などにとどまらず、ミドルウエアや開発、アプリケーションも含めた運用支援まで、20近い分野で必要とする機能を定義している。」「つまりシステム基盤だけでなく、開発と運用のプロセス全体を支援する機能もセットで求めている。さらに、デジタル庁はこれらの機能を1社単独で提供するという条件を今回も維持した。」
バラバラに調達するのではなく、1社で全て担当して欲しいというのは、管轄官庁は違うが、みずほ銀行のつぎはぎシステムでのシステムトラブル等のトラウマがあるのでしょうか。あるいは海外のリーディングプラクティスは一気通貫で担当するのが主流になっていて、政府の有識者の方々はそれを進めているのでしょうか。後者であるならば、簡単なことではないはずですが、国内企業もその潮流に対応できると良いのかもしれません。
注目のコメント
「国産勢にとって引き続き高いハードルになったのが、マネージドサービスに関する数多くの要件をほぼ維持したことだ」
別記事のコメントにも書きましたが国産クラウドはIaaS止まりが専らで、その上のマネージドサービスが海外勢に比べて本当に弱い。
「このまま1社での完結でメガクラウドからの調達を続けるのか」
技術的にはマルチクラウドは単純にコスト。「IaaS(イアース)と関連サービスに限って参入」と有るがIAM(ID・アクセス権限管理)などIaaSからSaaSまで各層を跨ぐ機能もクラウドには含まれ、これらを直接使えない異なるプラットフォーム間での統合は追加のコストを要します。データセンタ間の物理的な距離やネットワークコストも無視出来ない。
例えばIaaSとPaaSの中間的な技術にKubernetes(K8S)があって、これを用いるとオンプレやIaaSのサーバー上に自前のアプリケーション実行基盤を構築出来ます。記事内の「仮想化のコンテナ技術」も多分この辺り。
ただ最近はこれもマネージドサービス、さらにマネージドK8Sですら運用コストが嫌われプラットフォーム独自のコンテナ実行サービスやFaaS等のサーバーレスも使われます。その選択は本当に適材適所で一つのユースケース内で様々に組み合わされて使われる事も多く、同じプラットフォーム内で揃っていないとコストと開発スピードが犠牲になるのが現実です。
「AIも機械学習の統合開発環境を提供することは引き続き求めた」
厳しいなこれ。企業内でもこの分野は試行錯誤です。SageMakerとか想定しているのかな。
デジタル庁が高いレベルでクラウド化を指向しているのは良いニュースだと思います。