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政府専用機にトラブル 岸田首相は予備機で帰国

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  • Aviation Wire 社長 兼 創刊編集長

    元プロピッカーです。ご無沙汰しております。
    政府専用機は天皇陛下や首相が乗る際は2機1組で飛びますが、紛争地帯から邦人を救出するような任務は1機で運用することが多いです。

    今回「そのための予備機だ」などと言っている人へ。
    政府専用機は上述のように予備機なしで運用しなければならない任務もあるのです。予備機なし、かつ、昨年のカブールのように緊迫した状況で予備機ありきの感覚で運用をしたら最悪生命の危険にもつながる問題なのは、少し考えればわかることです。
    何かあったら予備機を使えばいい、という感覚ではいつか取り返しのつかないことが起きかねません。政府専用機は民間機ではありません。
    B-777+ANAの運用下で昨年に続いて2回目です。

    少なくとも、前政府専用機のB-747+JAL時代はこうしたことが起きた記憶は退役前5年間で記憶にないです。経年機の方がトラブルが起きやすいにもかかわらずです。

    どちらがいいとか悪いとかと言いたいのではありません。
    ただ「そのための予備機」などと軽々しく言うのは理解不能。
    最悪の状況下でも安全に帰ってこられる運用を願うばかりです。


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