【新】行動遺伝学で解明。知能や学力は「生まれが9割」
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このトピックには非常に多くの研究があり、僕も子育てパパなので文献を読んだりしています。
養子を用いた観察では、ざっくりと「遺伝5割、環境5割」という結論が出ています。
https://president.jp/articles/-/53726?page=1
もちろん「何割」ときっちり定量化できるものではないので、実験方法や測り方でだいぶばらつきは出るでしょう。何はともあれ間違いないのは、人の成功不成功には「運」の要素が非常に大きい、と言うことです。(どの家庭に生まれたかも「運」に含める。)
往々にして、成功した人は全てを自分の努力の賜物であるかのように喧騒しますが、それは間違っています。成功者はその理由の大きな割合が運によるものであるあることを謙虚に自覚し、運に恵まれなかった人への思いやりを忘れないようにしなくてはいけませんね。それが、僕が過剰な「自己責任論」を支持しない理由です。周囲を見渡すと「人の知能は変化しない。序列は永遠に変わらない」と考える人もいますし、「人は何歳になっても常に伸びしろがあり、努力で成長を続けられる」と信じている人もいます。
後者の信念であれば、今日より明日がもっと良くなると思えるので、しなやかな生き方ができます。
この記事では「様々な要素が遺伝に左右されるが、同時に遺伝以外の影響も受ける」という研究結果が示されていますが、その事実の如何はあまり重要だとは捉えていません。
人生のすべてが規定されていると考える運命論によって悲観せずに、自分自身には裁量があると信じて生きていきたいものです。親ガチャというよりは、遺伝子ガチャ。二人で決まるのではなく、多くの遺伝子の組み合わせで決まるという意味で、まさにガチャだなあと感じました。
ここで挙げられている数値はあくまで「統計的」なものなので、必ずすべての人がこうである、というわけではないことに注意が必要です。例外は必ずあります。