イラン、ロシアに無人機とミサイル供給で合意 10月初め=関係筋
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無人機は戦場で使うだけでなく、一般市民に対する無差別攻撃の手段としても使用されているようですね。この種の爆撃には弾数が要りますから、高価な巡航ミサイルをいつまでも使っているわけにはいかず、かといってロシアには適当な既製品がないのでイランから導入することにしたのでしょう。
他方、イラン製弾道ミサイルについてはまだ実戦投入されていないので用途がよくわかりません。これも都市部への無差別攻撃に使うのか、それとも戦場で戦闘使用するのか。後者だとするとイスカンデル-Mシステムのようなロシア製戦術ミサイルシステム用の弾がそろそろ切れてきた可能性もあると思います。イランは、北朝鮮が核兵器とミサイルを自国の存続の頼みの綱としているように、無人機とミサイルを安全保障の決定打にしようとして、ひたすら開発と増産を進めてきました。
地対地ミサイル、ファーティヒ・シリーズと、その発展形であるズルフィカールは、数は数千単位で在庫があります。実戦でも、イスラーム国や米軍相手の戦闘で使用されており、それなりの精度を示しています。
イランからカスピ海経由で、ほぼ直接ロシアに運び込むことができます。
ロシアが今後戦争を続けるうえで、兵器を安定して供給できるのは、技術的にも地理的にも、イランと北朝鮮だけでしょう。
ベラルーシに、もともとロシアが供与した兵器を返してもらう、というのはやっていますが。
中国がロシアに兵器を輸出するなら、これはもう情勢が変わりますが、当面、それはないでしょう。イランがロシアに武器供給したとなると、これまで中立的だったイスラエルがウクライナ支援に乗り出す可能性が高まりました。イスラエルはイランの無人機に対する防衛能力にも優れていますし、高度な対ミサイル防衛システムのアイアンドームは有名ですから、ウクライナにとっては有利に働くことでしょう。ロシアはミサイル枯渇でイランを頼ったのですが、強力な軍事力を持つイスラエルを敵に回すことになるので、一層苦しくなりそうです。