【挑戦】「フォード式」培養肉革命を起こす
NewsPicks編集部
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培養肉技術の大幅なコストダウンが実現し、受容体制も整い市場での存在感が出てくるにつれ、畜産業から反対運動などが起こる事態となるのではと思います。
先日ニュージーランドの畜産農家への環境税導入が話題となりましたが、日本はこのような大胆な施策は行いにくいかもしれません。
しかし、競合となり得る注目のテクノロジーを脅威と捉え、新たな視点で次の収益源を考えておく必要かあると思います。培養肉と聞くと、どうしても研究室で作られたものという印象を抱き、食欲は遠いてしまいます。
それでも、環境負荷が少ないという意義を踏まえると「味と価格が本物のお肉と大差ない状態」になるのであれば、選択する人も増えるはずです。さらなるイノベーションに期待しています。肉は単なるプロテインの塊ではなく、むしろ文化の塊なので、そこを見誤るとビジネス的に大きなリスクを背負うことになると思います。私たちがネズミの肉をなぜ食べないのかを少し考えてみれば分かること。培養肉は肉の代替として売り出すのではなく、アニマルウェルフェアなど特定の倫理的価値観を持つ人々と共に、その価値観を広めていく切り札とするのが戦略的な好手だと思います。