「値下げ」=「企業努力」は“大間違い”だった…! これからの「強い会社」「勝つ会社」に必要な「7つの意外なこと」…!
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注目のコメント
この記事にもありますが、値下げにも色々ある。
単に利益を削る値下げ、仕入れ先に値下げを強要する値下げ、従業員の給料を下げての値下げは長続きしませんし、結局は会社の体力を削ぎます。
一方で…
設計や製造工程を改善、改革して原価そのものを下げて、値下げをしつつも販売量、利益を拡大し、結果的には市場占有率を高めていくようなやり方は製造業の王道とも言えます。これこそ本当の「企業努力」でしょう。この記事にある3番目の方法です。
このやり方でかつての日本企業は成長してきましたが、この方法にも限界があります。
長年言われていることですが、日本企業は「高くても売れるモノをつくろう」という発想に転換していくべきでしょう。企業努力とはステークホルダー全体の価値上昇であると明確に言い切れれば、値上げも賃金上昇もなんでもしていいので、とにかく社会全体の価値の総和を増やすために企業活動をしているという健全な状態に近づけます。
社会全体の価値の総和、という観点に地球環境や資源も含め、かつ短期的ではなく長期的な視点での価値増大を目指すことで、サステナブルな社会、サステナブルな企業経営が実現に近づくと思います。
ですので、単に「値下げ」という形での企業努力をする会社ばかりを応援(=消費)するのではなく、社会全体の価値を向上させる会社であれば、単なる単価の横比較ではなく、本来の価値を見定めて我々が消費することが本当に応援だと考えています。「考える消費」 from サステナブル資本主義「値下げ」も企業努力の賜物ですが、「企業努力」=「値下げ」一辺倒になっていたのが間違いだったと思います。
製品価値以下の価格にすっかり慣れてしまった日本では、値上げが難しくなり、少しでも安く売ろうと、現状価格を維持しようとしてきました。
”企業努力の本質は、PL(損益計算書)に現れる項目の最適化から、BS(バランスシート)に蓄積される資本の最大化”、分かってはいるけれど切り替えられない日本の大企業。
今秋のTVドラマ「ファーストペンギン」で、漁協の組合長が『あと10年、20年で水産資源が枯渇しても、自分の代ではなくなるから知らない』的な発言がありましたが、まさに、日本全体がそんな感じに陥っていると感じています。
だからこそ、PLばかりが気になるところから抜け出せないのだと思います。