NATO加盟正式申請へ ウクライナ大統領表明
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ゼレンスキーさんも意地悪なことをおっしゃる。
どれだけひねくれた論理を持ち出してもNATO加盟申請そのものを「ロシア本土への攻撃」とみなすことはできず、核恫喝でこれを抑止する正当性を用意できない。
逆に、世論への配慮から停戦を焦ると、ウクライナは領土と国民の一部を失う代わりに堂々とNATO入りを進めてくる。これは、同国のNATO加盟を阻止するというそもそもの目標が粉砕されることと同義で、停戦がプーチン体制の自殺と直結してしまう。
要するに、ウクライナはクレムリンに対して通常兵力によるキーウ再攻略を試みるよう挑発しているわけで、「親ロシア派を解放できてよかったね」でコトを終わらせる雰囲気に水を差す一手が打たれたのだ。
無論、この状況でウクライナがNATOに迎え入れられる可能性はゼロに等しい。しかし、戦争の目的が「東部ウクライナの解放」などというみみっちいものではなかったことを思い出させる点において、この意思表示はかなり重いものだ。
注目のコメント
ロシアが開催した4州併合式典にぶつけてきたかたちです。
ただ、NATOのストルテンベルク事務局長は、全く肯定的なコメントはしておらず、ウクライナ政府は根回しをして加盟申請をしたわけではないでしょう。
カナダ、リトアニア、ラトビア、エストニアのように、ウクライナのNATO加盟を支持してくれている国もあります。
しかし、米国とドイツは明確に否定的です。NATOの第五条には、欧州又は北米における一又は二以上の締約国に対する武力攻撃を全締約国に対する攻撃とみなす、と書いてあるため、ウクライナがNATOに加盟した瞬間に全ての加盟国がロシアと直接的に軍事衝突することを意味します。
なので、加盟国がそんなことに賛成投票をすることはないと思いますが、加盟申請はロシアに全世界で対抗するべきだというメッセージにもとれます。「ロシアと交渉の用意はあるが、別の大統領とだ」
これは、ウクライナにとどまらず、日米を含む西側諸国の総意をシンプルに言い表したひとこと。NATO加盟云々を議論するより、その空気を感じることが大事。注意深く見ると習近平も距離をとり始めています。インドもしかり。もはやプーチンに居場所はないと、私は受け止めました。