ここにきて、日本の「半導体産業」が大復活…!世界最大手のTSMCが「熊本に工場建設」した意外なワケ
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特に新しい話は何もありませんが、TSMCが熊本に来たからと言って、日本の半導体産業が復活する訳ではありません。すでに日本TIやUMCジャパンなどが日本でビジネスを続けていますが、日本の半導体が復活したでしょうか。
TSMCのエリアスケーリングを学び、そこからスピンオフして2nmノードの面積スケーリングと、ヘテロ集積技術をつくばの研究所で勉強して、新しい半導体企業を起業するなら、最先端技術で復活する可能性はあります。半導体製造には超純水(極端に純度の高い水)が必要です。熊本は生活用水の8割が地下水で賄われる、非常に水に恵まれた大地です。しかし昨今田んぼの面積の減少により、地下水の供給源の減少を回避すべく県が地下水涵養事業を掲げ、それに賛同するソニー・サントリー・コカコーラ・富士フイルムが田んぼの保全活動を推進しています。
公益財団法人「くまもと地下水財団」を含めた熊本の地下水を守る活動と、それに賛同する企業、加えて地下水涵養事業を活性化させる可能性を秘めたTSMCの工場建設が、良い意味で三方良しのフォーメーションになった結果とも言えます。半導体はロジックとメモリーの2種類に大別出来る。生産量(金額じゃないっすよ)ではだいたいロジックが3割強、メモリーが7割弱です。メモリーはNANDとDRAMに大別され、量は半々ずつぐらい。NANDはすでに数年前に微細化が限界で3D化に移行。DRAMは牛歩なみのスピードで微細化進めるも2030年ごろにはそれも限界で3D化進む。2ナノだの3ナノだの言うてるのはロジックだけ。そんでロジックにも色々種類はありまして、ボリュームゾーンは10ナノー20ナノ台での生産です。ここが今後もっと分厚くなる。それを熊本で作るって話。なんでもかんでも微細化すりゃいいって話じゃないんです。