欧州中央銀行、0.75%利上げ ユーロ誕生後初、物価対策を優先
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足許のインフレが、景気加熱によるデマンド(需要)サイド要因なのではなく、供給制約によるサプライサイド要因なのが、当局の意思決定を難しくしている。
利上げしても、しなくても、厳しい環境が待ち受けている。前門の虎、後門の狼状態。
ECBが利上げを選択したということはスタグフレーション(景気減速下のインフレ)を脱出する経路として、まずは域内の国民生活にインパクトの大きいインフレの退治を優先し、経済回復を第二ステップに置いたということ。
日銀は逆に、経済回復→円の価値の回復→インフレ脱却という経路を選んだのだと思います。というのも、インフレと言っても元々デフレなので、欧米と比べるとインフレの影響は大きくないので。
ただ、対ユーロても円安になると思うので、日本は厳しくなりますよね。
注目のコメント
予想通りでした。家計のインフレ期待がだいぶ落ち着いてきた中で、ノルドストリームの停止が仕掛けられたことから、消費者物価は高止まりか加速持続の可能性も出てきたかな、というところです。
あとはイタリア金利が注目点ですね。これだけ厳しいユーロよりも弱い円の意味合いを考えるべきでしょう。曲がりなりにもハードカレンシー、ソフトカレンシーではないはずです。ノルド1の停止が決定打になったと思われますが、現状スタグフレーションに最も近い先進国中銀として苦戦は必至です。HICPはピークアウトのタイミングが見えません。
第一次世界大戦後、ドイツでは1ドルが1兆ドルを超すというハイパーインフレに襲われました。そのトラウマは根強く残っています。なんとしてもインフレは抑え込まなければならない、という意識が働いています。
ロシア問題が解決しないかぎり、物価高は収まりません。解決策は、金利政策だけでなく、ロシア問題をどう解決するかにかかっています。
まずは、テクニカルに金利を上げつづける以外に打つ手立てはなさそうです。