欧州の年間光熱費、低所得者の月給上回る 調査
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当地南仏🇫🇷では、自宅の電気代は毎月ごとに変動せず(使用量は計量しますが)、代わりにこれまでの使用実績に基づいて年間の月額料金が固定されて月々請求され最後に年度末において年初の「想定使用量」に基づいた「固定月額費用x月々払った合計」と「実際の使用量に基づいた実費」の差額を精算する仕組みです。(よって払戻も追徴もあり、翌年はその精算をベースにまた月額が決まるというサイクルです)
その上で、年度中に大きな変動があれば、例えば大幅な使用量の超過などですが、その場合は年度中でも連絡があり固定額を変更する事になります。(正しくは変更せず年度末に精算を選ぶことも可能ですが)
今年は既に通知を受けて大幅に値上がりを食らっているのですが、2年程前の月額費用に比べるとおよそ60%の値上がりです。物価高騰については「生活必需品」と「そうでないもの」が混在するし、既に生活必需品については消費税率を下げて設定しているため、イギリス政府はなかなか補助金や減税での対応に踏み切れないでいる感じです。
でも光熱費は誰にとってもessentialなので、大胆な策に出て価格をブロックしようとしています。
そう言えば、ヨーロッパでは補助金支給という政策を聞きません。国民にお金をばら撒くのは恐ろしくコストがかかりますし、移民も多いため支払い漏れや重複が起こるリスクを避けるためだと思います。
その代わり、法人側に価格を調整させて法人側に助成金を出すなり減税をするなりすることが多いです。
また、どの策においても「所得制限」を設けることは滅多にないです。収入の多い少ないが生活の困窮と完全に相関するわけじゃないですし、それこそ漏れや重複が発生するし面倒だからです。
ちなみに、北欧ではお金のばら撒きではなく現物支給が多い印象です。今回はEUがどういう対応を取るのか注目です。日本の場合、年間水道光熱費が1ヶ月の生活費を超えるようになり、その生活費が手取り給与と同額で月々貯金が出来ていない勤労世帯は、生活が厳しいと判断するようです。
日本の場合、光熱費だけでなく水道料金も含んで考えるようです。
対して欧州だと、飲み水はミネラルウォータ等を買う必要があります。また、水道料金は概ね日本より高く場合によっては倍くらいします。
ですから、欧州では日本よりも低所得者の生活は厳しくなっているとも言えるでしょう。