【最前線】シリコンバレーが生んだ「ミルク革命」がすごい
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エクリプス、中の人(投資家で役員)です。同社はJetの投資先であるB-to-CのトップファンドであるForerunnerの投資先としても知られています。
一つ重要な点はこの会社は特殊技術によって、非常に少量の澱粉(最も芋類や穀類の主要成分)で乳製品と近いとろみと泡立ちがある植物由来ミルクができるという点です。特定の穀物やナッツ由来のミルクと比べて飛躍的に廃棄物割合が低いです。
製造コストも将来的には非常に安くできる余地が大きくありますし、無駄な輸送コストや特定産品への依存もありません。そう言う意味でスケーラビリティという環境系技術の大きな壁を超えてきている数少ない会社と思います。非常におもしろいですね。
コーヒーの世界でも植物性ミルクは非常にホットな領域です。元々プラントベースドであるコーヒーと組み合わせることで味の幅が非常に広がります。超シンプルですが「おいしい」ことがめちゃくちゃ重要ですよね。
アメリカで広がったものが日本で受け入れられるかどうかもおいしさの側面が本当に大きい気がします。日本にもおおきな変化がくる予感…シリコンバレーの小さなスタートアップに、日本の経営者がわざわざ味見にくるというのは、なかなかに面白い取材でした。何よりこのアイス、スーパーで売ってますが、美味しいです。
わたしは今年5月、アメリカで販売されている多数の代替プロテイン(お肉、チーズ、その他の乳製品)を食べまくって、3週間にわたってヴィーガン生活をしたことがあります。しかし、とにかく味がイマイチで、価格が高くて、無理という結論にいたりました。
それ故に、この記事で紹介しているスタートアップたちが作ったプロダクトは、最初はまったく信じられませんでした。しかし少なくとも乳製品は、ミルクを使ったものと、ほぼ変わらないということを知り、かなりビビりました。そして味、コスト、スケールという、食分野の3大ボトルネックを突破しようという企業たちの登場に、ポテンシャルを感じます。
ちなみに登場するEclipse FoodsのThomasは、10月下旬にユーザベースが開催する希望フェスのために、来日してくれる予定です。ぜひご一読ください。