日本のスタートアップが、いま本当に「活躍」できる場所はどこだ
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途上国の課題を「ビジネス」でどう解決するか――。
今回は、特に課題の大きいとされる医療分野にフォーカスを当てて、60年以上にわたって途上国の課題解決に向き合ってきたJICAさんと、途上国でのテストマーケティング経験を持つ医療スタートアップ、Ubieさんの対談企画を実施しました。
途上国はさまざまな問題を抱えていますが、裏を返せばそこには多くのビジネスチャンスが眠っています。言葉にすると「当たり前だ」と感じられるかもしれませんが、意外と見過ごされがちな事実です。
余談ですが、経営の古典や教科書を読んでいると、「ビジネスの本質は『課題解決』である」という言葉が、よく出てきます。いわく「誰かの本質的な問題を解決していれば、自ずと商売は成り立つ。逆に成り立たないのであれば、それは問題解決になっていないか、そもそも問題が存在しないかだ」と。
この言葉通りに考えるならば、途上国は可能性があふれたビジネスフロンティアといってまず間違いないと思います。
では、日本のスタートアップをはじめとした企業が進出したとしたら、今後どんな活躍を見せるのだろうか――そんなことに思いを馳せた取材でした。Ubieは創業当初からグローバルを見据えており、創業翌年にインドでテストマーケティングを行なったことがあります。当時を含めた当社の海外展開について、企業の途上国進出を支援されている独立行政法人 国際協力機構(JICA)の片井さんとの対談でお話させていただきました。
今、開発途上国を含めた世界を見据えている日本のスタートアップ企業は、当社の医療分野に限らず増えてきていると感じています。一方でスタートアップが単体で海外進出のポテンシャルとリスクを正確に把握することは決して容易ではありません。
今回お話を伺い、60年以上にわたり世界100カ所近い拠点で活動されているJICAさんの様々なアセットは、日本企業の持つ高い技術を世界にあまねく届け、ペイン解消に導くための大きな支えになってくださると感じました。
当社も目的やフェーズに応じ最適なパートナーの方々にご協力を仰ぎながら、途上国を含めた国内外の市場を攻め続けたいと思います。
貴重な対談の機会をありがとうございました!国際協力の元被援助国として、途上国のインフラ整備を中心にお金を貸している組織というのがJICAの旧来の印象でした。今回の記事にあるように、途上国の社会課題解決のために、国内のテック企業が活躍する余地を見つけていくというのは非常に面白いですし、日本企業の活躍の場が広がってほしい。
一方で、そもそものJICAの役割はかなり上流での融資判断を中心としているため、現地の生活やカルチャー、ビジネスを細やかに理解しているといわれると疑問が残ります。海外のコンサルタントの協業も特定分野以外はこれからなのではないのだろうか。
得意領域を明確にした上で、協業できるスタートアップを募る、ないしは日本企業とJICAを繋ぐスタートアップに詳しいコンサルタントみたいな人がでてくれば、より取り組みが進むのではないかと思いました。