アマゾン、現金34.9億ドルでサブスク医療ワン・メディカル買収へ
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日本でも同じようなことができれば理想ですが、過去の反社による病院乗っ取りに対するアレルギーや医療データ仕様の互換性が低い点などが阻害要因となり、中々データヘルスが進んでいないように感じています。
アメリカや欧州は、過去の歴史からも分かる通り、合理的に物事を捉える風潮があるため、こう言ったことはスムーズに取り組めたりするのでしょう。
今回は、アマゾンが自社とのシナジーも見越して、かなりのプレミアムを乗せて買収していることからも本気度が伺えます。既存事業とのシナジーもそうですが、これを機に予防医学のプラットフォームができることを期待しています。定期的な診察は診療所で行う。日々の健康管理(脈拍、心拍数、体重など)はウェアラブル機器で管理。そして、日々の簡単な不調(メンタルやちょっとした相談)は、メンタルヘルスコーチやナース・プラクティショナーが一次窓口として対応。こんなシステムができれば、より良い環境が整うと同時に、病気の早期発見などにも大きく貢献できるのではないかなと考えています。北米ではプラットフォーマーがバーティカル(専門業種特化)領域に拡大するトレンドが加速している、という話を小耳に挟んでいましたが、まさにアマゾンがそのトレンドを体現する戦略的なM&Aを実行するようです。すでにAppleやGoogleもバイタルデータを取得できるウェアラブル端末を持っているわけですし、おそらく他のTech Giantも追随していくことでしょう。
M&A によるエグジットが一般的な北米でこういったトレンドが生まれることでバーティカルSaaSのスタートアップもさらに増加し提供サービスの質も上がっていくでしょうから、B2B SaaS市場においては好循環につながっていくのではないでしょうか。M&Aは買い手の規模、すなわちネットワークと資金力が大きければ大きいほど、必然的に対象企業は有力企業になり、結果「ずるい勝ち組連合」ができる。ずるいほど成功確率と期待リターンが高いという意味だけど、日本ももっと「ずるく経営」していかないとなぁ。
もう何十年テーマになってしまっているが、プラットフォーム性を一定有する一定規模の企業による合従連衡。Amazonを羨ましいがっても同じことはできないので、まずできる状況を作っていく。Amazonは我々の意思だけでつくりだせないが、合従連衡は経営、つまり我々の意志でやれること。やればできることをやることが、大きな成功の第一歩。