日本の技能実習で「強制労働」 米報告書、政府対応を批判
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厚労省と政治の場で、この制度改正を担当していたときは、(その場の大半の方がそうであったように)正直「ここまでひどく言われなくても・・」と感じていました。本当に甘かったです。
その後、社会福祉法人のお手伝いをするようになり、介護の技能実習生の面接に、ベトナム、フィリピン、ミャンマーに行き、現地の送り出し機関や、日本の監理団体と接して、「うわぁ、この人たち、実習生のことなんてまったく大事と思ってないんだ・・・」と愕然とし、背筋の凍るような事態にも遭遇しました。問題提起をしても、ダメでした。
なので今は、他国にここまで言われるだけのことはあるのだと、よく分かりました。実態と種々の問題点について、行政に、受け入れ先の一担当者として電話してみたところ、「提出される書類上ではちゃんと行われていることになっているので、それ以上のことは、内政干渉や民間同士の契約への介入になるので、できません」とか言われました。「いや、ちゃんと真心持って考えてよ~」と思いましたが、それこそ、これが政府の本心なんだろうなと大変残念に思いました。
たぶん移民や外国人労働者という話自体が、多くの国民にとって関係・関心が無かったり、議論自体がタブー視されていたり、日本国内の会社や人々が損をしていなかったりという状況なので、本気で解決しようという機運が高まらないのだとも思います。
もちろん、ちゃんとした送り出し機関や監理団体、受け入れ先も多くあり、私が面接して日本にお連れした実習生たちは、語学と技術をどんどん上達させながら、介護現場で日々元気に仕事をしてくれています。礼儀正しく一所懸命なので、高齢者の方々からも人気者です。
異国で暮らすつらさは私自身よく分かるので、入国後の生活の立ち上げや日々の仕事をサポートし、誕生日をお祝いしたり、ショッピングに一緒に行ったり、日本に来てくれた彼女たちの人生が、どうか幸せなものであるようにと、いつも願っています。
されど、どこに受け入れられるかで、当たり外れのある大博打みたいなシステムであっては、本来絶対にいけないのです。技能実習はメディアなどでも酷い実態が指摘されて久しく、国際機関からもアメリカからも度々指摘を受け、人権問題と見なされているほどなのに、国内での認識の甘さや政府の見てみぬふりをしている度の乖離が極めて大きい問題ですね
「移民」議論がタブーな中での二枚舌ということで産業界からの影の要望が強いんでしょうが、もう摘発Gメンでも組織して徹底的に正常化して欲しいですし、人手不足が機械化の進化圧や非効率企業の統合につながるので、中期的には産業政策としても良いと思うのですが日本政府は現在の状況を恥ずべき状況と捉えて、実態の解明と事態の改善に取り組んでほしい。また、トヨタを始めとする組立メーカーはこうした実態調査や基準の厳格化、特に調達方針を明確にして強制労働的な実態があれば、調達しないなど、打ち出してほしい。
トヨタは報告書を出してるが、生産改善に関係する内容の徹底具合と比べるとかなり緩いように思う。
https://global.toyota/pages/global_toyota/sustainability/human-rights/statement_on_the_modern_slavery_acts_jp.pdf