Q.社員9人でNASDAQ上場のWarrantee。無料保険の何が凄いのか?
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企業が関与する保険制度で加入者の保険料負担を無料または格安にするしくみは、個人保険ではなく企業保険の世界では昔からあって、最近では旅行のキャンセル費用を補償するタイプの保険制度が注目を浴びていました。それら企業保険は、スポンサー企業ではなくサービス提供側、例えば旅行のキャンセル費用補償だと旅行代理店が保険料を負担するしくみでした。
サービス提供側だけでなく、記事にあるように広くスポンサーを募って保険制度の財源を確保し、加入者個人が保険料を負担しなくても補償が提供されるしくみ。これからは、そんなしくみももっと広がってほしいですね。
僕は今日、旅行に出かけようとして新幹線やレンタカーなどの予約をしていたのですが、自宅を出発して間もなく電車が人身事故に遭遇してしまい、ダイヤがストップしたために旅行をキャンセルせざるを得なくなりました。
予期せぬことに備えておくのが保険ですが、個人であれもこれもと多種多様な保険に加入しておくのは手続きの観点でも現実的ではない。そんな中、個人としてはめったに遭遇しないパターンでも、社会全体で見ればわりと多く発生する事故に対して、1人ひとりが保険加入を意識しなくても自動的に補償されるしくみがもっと普及してほしいものです。そのためのコストはサービス価格への反映でもいいですし、スポンサーも含めて社会全体の中で消化していくことが本当は望ましいと思います。社員数わずか9人の株式会社Warrantee(ワランティ)が、日本の株式市場を飛び越えアメリカのNASDAQ市場に上場承認されました。
今回は、Warranteeが展開するフリーインシュアランス事業と、従来の保険ビジネスとの違いなどを分析しました。