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ドローン宅配の可能性は過大評価されている? なかなか広がらない、いくつかの要因

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  • DroneFund / ビジネス・ブレークスルー大学・大学院 / DroneFund 共同代表パートナー / Dronegrapher® / Professor

    「都市部や都市に近い郊外においてドローン配送を実装しようとすると」という点においては、“現段階では” 概ね正しいだろう。エネルギー効率で考えたら、トラックを用いた配送業者に今後10年程度は勝つ術が無いかもしれない。これはドローンの技術の問題というよりは、エネルギー密度(Wh/kg)の高いバッテリーを開発するタイムラインが関係する。

    技術の面では最早出来ない理由は殆ど無い。記事中にあったような“電線、樹木、他の飛行機や人を正確に「目視」して航行” というのも、実はナンセンスな指摘になりつつある。実装が進んでいる現場では飛行エリアをしっかり事前に分析をし、どのようなリスクがあるのかを整理して飛行ルートを設計している。基本的にはカバーしているエリアにおける飛行ルートはウェイポイント方式を用いて解決され始めている。もちろん当日突発的な環境の変化はあるので、ドローン本体も賢くなっていく必要がある。先日プロドローン社が発表した、フライトコントローラという、いわゆるドローンの頭脳が突然停止したとしても、別のユニットによって安全にドローンを制御し着陸させるといった機能も開発された。

    Ziplineが示したように、不整地エリアにおける緊急物流などはドローンが最も機能するエリアだろう。このほかにもMatternet がチャレンジしている都市部における医療物資の緊急輸送メッシュネットワークの発想も見逃せない。都市が渋滞している最中に最も重要な緊急医療物資をいち早く届けるためのドローン物流を、ドローンポートと組み合わせたメッシュネットワークを構築しており大きな期待を寄せられている。

    法整備も必然性を認識している各国政府や地方行政が導入にむけての準備を進めていく後押しをしている。なぜか?来る未来、人が住むエリアをカバーするだけの物流を支える労働者数を維持することが困難になるからだ。少なくとも日本における多くのエリアで、この問題は今既に顕在化している。

    19世紀後半にイギリスで施行された自動車の前を人が走って危険を知らせる“赤旗法” のように、ドローンを規制で雁字搦めにすることは、新たな産業の勃興にとってあってはならない機会損失になる。「なんか怖い」「役に立たない」という考え方から、「何処で使えるか」「どうやったら安全を確保できるか」と考えられる世の中になるよう業界を支援していきたい。


注目のコメント

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    朝日新聞 GLOBE+編集長

    amazonによるドローン宅配プロジェクトが足踏みしている、という内容です。

    確かに構想が明らかになった当初はもっと早く、大々的に実現できる印象をお持ちましたが、ことはそう簡単ではないのですね。


  • ドローンがビュンビュン飛んでマンションのベランダに荷物を配送するような未来を想像していましたし、法整備等の問題さえクリアすればそう難しくは無さそうだなと思っていました。
    しかし現実は違い記事内にある「いくつかの要因」や大前創希さんのコメントを見て、「確かに難しいな。。」と現実を思い知らされました。
    ただその要因は、全部ではないにしろ明確になっている事は分かっているので、後はその問題をブレークスルーすれば思い描いた未来に近づきますね!


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