ジェンダー格差是正の一歩目は「偏見の自覚」と「自己開示」
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アンコンシャスバイアスは、継続的にリサーチする価値がある問題設定だと思います。
HRソリューションが紹介されており興味深いです。
エンゲージメントにおいて「よくある間違った方針」に陥らないための可視化・提案ツールは役立つでしょう。
一方で一部、気になる部分も見られました。
・ジェンダーギャップ指数(GGI)は、「男性を減らした分だけ改善する」モデリングであり、知識とスキルの水準が悪化してもそれを反映しません。
・アファーマティブアクションは、アメリカではアジア系を冷遇するための口実として使われています。
新冷戦があり、優秀な中国系を遠ざける口実に使われるロジックについて罪悪感が薄くなっているようですが、重い矛盾をもたらしています。
例えば、AI開発者や統計分析者といった「高度な数学/数理知識と持続的な好奇心」で活躍しなければいけないポストにアファーマティブアクションという「ガラスの天井」配置の手法で介入するならば、より「マクロな」才覚のアップサイドを台無しにします。
アファーマティブアクションとは、そのような不合理を厭わずに「数合わせのバブル」を期待した「属性比率のごり押し」のためのガラスの天井の肯定です。
第三世界で見られる、民族主義政策である「大学ポストに民族枠を強要」のような「下劣な欲望」だと映ります。
「男性というだけで属性冷遇、希望者多く才能厚くても狭き門に」では留学生も喪失しますが、それでも数学系/数理系において50%以上の女性比率を求めていくのか。
GGIの原理に熱狂する人のように「50%以上が正しい」と決め打つ理由は「数合わせのバブル」を期待しているか「民族主義的な対立心や欲望」かのいずれかではないでしょうか。
極端な考えに基づくのであれば、より「マクロな」才覚のアップサイドを台無しにしないために数学系と数理系の枠を比較にならないほど増やさなければいけないでしょう。
女性比率が目的だとしても、妥当なKPIは目下の女性比率ではなく「高度な数学系/数理系知識で活躍可能な人」の大幅な裾野拡大の施策が先決です。
より「マクロな」才覚のアップサイドを逃さないことが結局はすべてを擁護します。世界の経済成長を享受可能となり、異なる知識領域のニーズも高まります。
「成長シナリオの複雑性」を擁護できないKPIでは多様性を擁護できないのです。
注目のコメント
『男性だって「能力があるかわからないけど、あいつに任せてみよう」とポストを与えられてきたのに、女性が候補に挙がると「前例がない」と反対されるのは不平等ですから』
日本のジェンダー問題を“本気で”解消するには?
佐々木裕子さん、能條桃子さん、塩野誠さん、青野慶久さんの4名に、具体の一歩を踏み出すテーマで登壇いただきました。
もし現状に「ジェンダー平等やダイバーシティ推進はお題目にすぎない」と感じている方がいたら、どうかご一読ください。
私は「ジェンダーギャップが日本の生産性を下げている」という青野さんの指摘に、気持ちを新たにしました。
そして、次回のオンラインイベントは、コーポレートガバナンス・コード改訂がテーマ。記事下のバナーからぜひお申し込みください!本当に時間を忘れる対談でした。アンコンシャスバイアスは、誰しもがもっている「脳の省力モード」なので、ホントに根深いんですよね。これを自覚して調整するのは、「生活習慣病」を治すのと同じくらいのエネルギーがいる。
だからこそ、こうやっていろんな方がその存在を語り、自己開示もし、「そうだよな」「自分にもあるかもな」と、皆が意識し「続ける」ことが、滅茶苦茶大事なんだと思います。