欧米と逆行? なぜ日本の若者は選挙に行かず「左傾化」もしないのか
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注目のコメント
若い世代ほど投票率が低いのは、世界共通です。
英国の2019年総選挙
https://www.britishelectionstudy.com/bes-findings/age-and-voting-behaviour-at-the-2019-general-election/#.YsdIzXbP02w
米国の2016年と2020年の大統領選挙
https://i2.wp.com/www.brookings.edu/wp-content/uploads/2021/05/2021.05.04_Metro_2020Turnout-Fig2.png?w=768&crop=0%2C0px%2C100%2C9999px&ssl=1
だいたい、世界中で同じような議論をしています。
Why don’t young people vote?
https://www.debatingeurope.eu/2019/11/12/why-dont-young-people-vote/#.YsdLZnbP02x
政党の党員になっている比率も、若い世代ほど低いのが、ほぼ世界共通です。
選挙は人間関係のしがらみでするものです。政党の党員になるのも、投票するのも、仕事などの人間関係が主な動機になります。
自分の思想に基づいて、各党の政策を読み比べて投票する、というような人は、どの国でも非常に少数派です。
「左傾化」というのも、その中身は国によって様々です。
英国については、若いほど労働党支持、高齢者ほど保守党支持ですが、
https://blogs.lse.ac.uk/politicsandpolicy/ge17-and-the-making-of-a-labour-generation/
イタリアの場合は、若いほど右派とされる政党の支持が多いです。
https://unherd.com/thepost/italys-young-voters-are-drifting-to-the-right/
右派とか左派とかいうのはあまり意味のない言葉で、若い世代は、自分たちの世代の利益になるような経済政策や社会保障政策を支持する、というだけのことでしょう。「政治における可能性が不足しているのかもしれません。」
「行動し、組織化し、政治に関心を持ち、もちろん投票もしなければならない。誰も私たちの問題を解決してくれません。私たちは自分たちで問題を解決しなければならないのです。」
以前、日本の若者の政治的関心が低いのは「諦めているから」だという文章をみて、大変共感したことがあります。私達じゃどうしようもない、どうせ自分達に出来ることはたかが知れているのだと。
生まれた時からデフレで、震災やコロナなど、自分達ではどうしようも出来ない社会変化の中で生きていくためのマインドセットなのだと思います。
でも、そんな中でも自分達に出来ることは沢山あるはず、と世界の同世代の人達に目を向けると強く思います。
閉じた世界で、諦めてしまうのではなく、自分に何か出来ることはないかと、行動し続けることが、とにかく大事なのだと、記事を読んではっと再認識させられました。「ジェネレーション・レフト」の著者、キア・ミルバーン氏のインタビュー。勉強になる記事でした。
たしかに、アメリカのクラスメイトに政治の話題を振ると、一人ひとりが強い意見を持って話してくれます。デモや地元の政治家に意見を伝えることもかなり普通なことみたいで、最近のローvs.ウェイドの判決が覆された際も、早速知り合いがSNS上で活動を呼びかけていました。強すぎる意見を持つが故に他の政治的な意見の人の話を全く聞かない、ということにもつながってしまう気がしますが、日本の若者も政治を自分のことにように思ってくれるためには、何ができるのか、考えていきたいなと思いました。