【強気】中国航空3社がジェット機300機を爆買いする理由
NewsPicks編集部
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この前までロックダウンで汲々としていた中国の国有航空3社がジェット機300機の購入計画を発表しました。早くもコロナ明けのりべ消費を見込んでいるそうで、中国らしいというかたくましいというか…
中国の大量発注には、コロナの影響も加味した部分も多分にあると思うが、中国側にはもっと別の目論見が含まれているのではと推測される。
大きな理由の一つは、中国が今回購入のA320の最終組立て工場を天津に持っている事。
当時Airbusとしてはなんとかボーイングとのシェア争いに勝つべく、現地の最終組立工場の設置を飲まざるを得なかったと思う。しかしながら、最先端の航空機の組立工場はノウハウの塊である。ここでの生産量が増えるほど技術は吸収できるし、雇用も確保出来る。
中国にしてはリスクほとんどなく、技術と雇用の両方を手に入れる事ができ、内需拡大の一助になる。
もちろん、もともとの工場開設は2008年に遡り、昨日今日の出来事ではない。けれど当初苦戦しながら組立してきた技術レベルも今はかなり向上したと思われる。機は熟し、悪化する米国との関係性の中で、自らの航空機開発や、経済活動への効果が相当大きくなっているのではないか。
この巨大発注を通してそんな事を感じました。