「この写真を金髪に変えたい」──脳で考えた通りに画像を編集するAI、欧州チームが開発
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このような画像編集のタスクではdisentanglement (解きほぐし)が問題になります。AIのバイアスとかそういうのとはまた違った視点で、2つの要素が強く相関しているときにAIがそれを同時に学んでしまうというものです。
わかりやすい例えを1つするなら、「髪の毛を銀髪にする」という画像編集です。銀髪・白髪の場合高齢の方が多く、結果的に若い人であってもその画像を編集すると同時に老齢化の処理もかかってしまうことがあります。
さて、この論文を読んでみると人間のEEGを使っても同様の現象が起きていることが観測できます。これが人間のEEGから発生しているものなのか、それともそれとGANの表現空間とのマッピングのせいで起こっているのかについては大変に興味深いです。これは衝撃的なAIです。
単に脳波を読み取って、ユーザの意図を認識するのではありません。ユーザとの脳波インタラクションを通じて意図を読み取る能力をGANを介して獲得した上で、その意図に応じたアクションを実現しているからです。