大塚製薬が米バイオ企業を約4200億円で買収、中枢領域を強化
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SPEEDAみると、昨日時点での株価15ドル・時価総額25億7,700万ドル。一方記事見ると、買収価格は17ドル(+13.3%)、買収総額35億3,900万ドル(+37.3%)。リリース(①)に「完全希薄後ベース」とあり、おそらくストックオプションが結構あって、それが差異要因となっていると考えられる。なお、現在(2013/9)の売上高7,500万ドル、営業損失-7,100万ドル。すでに販売しているのは中枢神経系(アルツハイマーやパーキンソン病など)の治療薬。
ただ9月に①リリースの買収理由の二つ目に書かれているAVP-786というパイプラインに関して、Phase-2(臨床試験の段階、基本的にPhase-3まである)で良好な結果が出たというリリースがあった。これを受け、株価が1営業日で+85.3%と爆騰し、12.49ドルとなった(9/15、②記事参照)。これもアルツハイマーなど中枢神経系用で、株価の動き考えるとこれが多分一番重要なパイプラインで、買収の背景と考えられる。
①http://www.otsuka.com/jp/hd_release/release/pdf.php?news=1033
②http://on.mktw.net/1CATV2I
※コメントは調査しながらアップデートを複数回している大塚製薬は医薬品部門の半分以上を稼ぎ出すエビリファイの後発品参入が迫っていることで、次の事業の柱を見つけるのに必死でしょうね。
https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/47964/Default.aspxアルツハイマー型認知症などの分野で医薬品の開発を進めているベンチャーだとのこと。医薬品の分野ではアメリカなどに牛耳られていた感があるだけに、こういうニュースはなんか期待が高まる。さらに進めるためにも、もう少し円高の方が良くないか?