【勝見仁泰】今、アメリカでニートの若者が増えている理由
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日本の若年無業者(ニート)の割合の低さ以上に、景気にほとんど左右されずに一定割合が存在し続けていることに、国も政策的対応に悩み続けているように感じます。
生活の基盤を固めることには、財源問題はありますが賛成です。基盤がなければ、働く、働き続けるスタートを切ることがとても難しくなります。
また、働きたくても働けないに加えて、働けるようになると安定した生活になるのか、という部分も自己責任以上の構造的な問題があるように思います。
少子化問題も、不安定な生活を継続せざるを得ない若い世代への社会的な投資の小ささを解消しなければ、うまくいきません。この20年での変化は、若いひとたちか減るなかで、企業が生存戦略として、無業の若者にリーチを試み、そのつながりが育て上げネットのような若者支援NPOにたくさんの話が来ることになったことです(以前は全くありませんでした)。4日目は、「日本の就活のシステムチェンジ」について話しました。
まず、終身雇用が確約されない令和の時代にいつまでも新卒一括採用一択では企業もオワコンです。
弊社の「エシカル就活」をご利用企業様でも徐々にジョブ型とハイブリッドにシフトしつつあります。
しかし、新卒一括採用が全て悪でないことも言及しております。
よく、「日本も、欧米のようなジョブ型で新卒雇用するべきだ」的な論調がありますが、新卒一括採用にもメリットがあると思います。
事実、米国では”若者のニート率多さ”が問題視されており、意識の高い学生は早期にインターンシップやOBOG訪問、Linkedinやアルムナイ(卒業生コミュニティ)、Handshakeなどを活用しておりますが、
個人として上手に活用できているか。が重要視されており、良くも悪くも日本のように、「就活が構造化されていない」状況です。
日本のように、「大学3年の8月になったらインターンを探して、説明会にいき、エントリシートを書く」的なフローが定型化されてなく、一部の学生には情報がいき、そうでない学生は遅れをとって企業が見つからない。。
個人的には、「ジョブ型」と「一括採用」のハイブリット式がいいのかと。
ジョブ型でも一括採用でも、大事なことは自分が「ワクワクしているか?」だと思います。
人それぞれ価値軸や考え方ありますが、個人的に、「金融」「コンサル」「商社」的な業種業界のみの価値軸で問われる就活が自分にとって全くワクワクしませんでした。
自分は、「サステナビリティ」や「社会課題解決」という文脈で企業選びをしておりましたが、中々企業が探せない。既存の就活サービスではこのペインが解消されず、「エシカル就活」を立ち上げました。随分前にアメリカで新卒から現地で就職しましたが、確かに今振り返れば、卒業時に仕事が決まっていない学生は日本よりはるかに多かったですね。理由は、最初からジョブ型を求めらるため。アメリカでは、新卒枠は全くないわけではありませんが、ごくわずかの大手コンサルや会計事務所ぐらいです。
ですから、アメリカの場合、大学での専攻をかなりシビアに検討します。人によっては、文系を卒業して社会人になった後、再度ビジネス専攻の取得で大学に戻ってくる方もかなり多いです。新卒枠がある日本は、そういう意味ではまだラッキーなのかもしれません。
日本はジョブ型に移行しつつあるとはいえ、米国型というより、ハイブリッド型になっていくと思うので、駆け出しの頃に色々な仕事をトライすることで、「これだ!」と思う仕事に出会うことが大事ですね。たかが仕事、されど仕事。楽しい仕事はワクワクにつながりますね。