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ウクライナに長距離砲供与せず=ロシア攻撃への使用警戒―米大統領

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  • 笹川平和財団 上席研究員

    バイデン大統領が言うロケットシステムは、多連装ロケットシステム(MLRS: Multipul Launch Rocket System)のことでしょう。MLRSは、発射ポッドを入れ替えると、ロケット弾も短距離弾道ミサイルも発射可能です。米国が心配しているのは、射程が300キロメートルある短距離弾道ミサイルの供与であると思われます。一方のロケット弾は射程70キロメートルですので、現在、東部でウクライナが抑えている地域からロシア領内の兵站基地を攻撃するといった、米国が恐れるような攻撃はできないと考えられます。
    現在、ウクライナとロシアは、大きな火力で叩き合うという消耗戦を戦っています。撃ち合う時には、当然のことながら射程の長い方が有利です。現在、ロシアが攻撃に使用しているロケットは射程が70から90キロメートルあります。一方のウクライナも同じロケットシステムを持っていますが、数は圧倒的にロシアが多いのです。その他、ウクライナ軍が使用している超射程の兵器は、米国なども提供している榴弾砲ですが、射程は30キロメートル以下なので、ロシアのロケットシステムを攻撃することはできません。強力な火力でロシアと対等に叩き合うためには、ウクライナにはロシアのロケットシステムと同等の射程を持った兵器が同等の数だけ必要なのです。
    戦闘は、結局大きい方が勝ちます。兵力(兵員の数)、相手に届く火力が大きい方が勝つのです。また、火力が同等であっても、同様に消耗していけば、やはり兵力の多い方が最後には兵力を残します。ウクライナとロシアが戦っている消耗戦では、どちらかが消耗し尽くせば、鍋の底が抜けたように急激に一方がなだれ込むような状況になります。
    ウクライナでは男性の国民が志願して兵士となっており、すでに30万人以上を動員したと言われていますが、ロシアと同等の射程を持った兵器がなければ、ウクライナ側の消耗がロシア側より大きくなり、劣勢に追い込まれる可能性があるのです。バイデン大統領にとってはロシアとの衝突を避けることが最優先のようですが、そのためにウクライナ軍はさらに多くの死傷者を出しながら、自国を守るための戦いを続けることになります。


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