「たばこは20歳から」認知7割 低年齢リスクの認識薄く
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タバコを吸うことで体の中でどのような変化が起こるのかについては、以下の記事でまとめていますので、あわせてご参照ください。
https://mi-mollet.com/articles/-/33701?layout=b
若い方の喫煙で意外と知られていない事実としては、喫煙は不妊のリスクとしても知られています。タバコ=肺のようなイメージで捉えられていますが、全くそんなことはなく、多様な疾患との関連が知られており、そういった教育がより広く行われていく必要があると感じます。タバコは全身に炎症生物質をばら撒く行為ですので百害あって一理なしなのですが、18歳ではダメで20歳で良いという医学的な違いは明らかではありません。
なので法的に18歳で成人と認めるのなら、その後は自己判断の範疇で18歳とする方が整合性があると思います。
ただ、亡くなる間際ならまだしも、若年からのタバコはお薦めできません。タバコと死亡率との関係についての研究結果は、以下をご覧になるとよいです。
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/252.html
肺がんが増加している理由は、単純に他の病気で死ななくなったからです。戦後すぐでは多かった感染症での死亡が抗生物資、ワクチンなどにより減り、塩分摂取を控えたことで、脳血管疾患での死亡が減りました。胃がんも、早期発見、手術の改良、ピロリ菌の除去など対策がある程度できています。他の病気で死ななくなったので、さらに年齢を重ね肺がんになる人が増えているのです。
タバコに含まれるニコチンは、依存性を引き起こし、動脈硬化と関連します。
タールは、発がん性物質が多く含まれます。一酸化炭素も動脈硬化と関連します。
ただし、禁煙ができないのは、ただ意思が弱いと責めるのではなく、ニコチンは依存性がありますから、ニコチンパッチなどを使いながら、ニコチンへの依存を徐々に減らしていくという方法もあります。ニコチンパッチは医師に相談すれば処方してもらえます。
また、喫煙は生活するうえでの精神的なストレスとも関係するでしょうから、ライフスタイルの総合的な見直しを考えた方がよろしいかもしれません。