中国の宇宙ステーション、建設進む-数日中に飛行士3人送り込む
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中国の各種宇宙開発は三段階で進められています。中国では「三歩走」と言われ、直訳すると「三歩で行く」という意味になります。中国の宇宙ステーションの完成は、有人宇宙開発の三段階の第三段階に当たります。
中国の有人宇宙開発の第一段階は、有人飛行船を発射して宇宙を往復する初歩的・実験的段階であり、神州1号(1999年11月)から神州6号(2005年10月)によって実現されました。
第二段階は、宇宙船と宇宙ステーションのドッキングおよび宇宙実験室での短期滞在であり、神州11号(2016年10月)によって運ばれた宇宙飛行士が天宮2号に30日間滞在しました。
第三段階は、長期滞在型「天宮」宇宙ステーションの完成であり、2022年(今年)に完成させるとしていました。
有人宇宙開発の「三歩走」発展戦略は921工程と呼ばれ、1992年9月21日に開始されたものですが、そもそもは1986年に鄧小平が指示した「863計画」がその原型です。中国の宇宙開発は、若干の遅れはあるものの、経済力が十分でない時代からブレることなく進められてきたのです。
現在の国際宇宙ステーション(ISS)は、延命しましたが、2024年にはその活動を終える計画です。それ以降は中国の宇宙ステーションだけが存在することになります。
ロシアは、この状況を良しとせず、ISSのロシアの部分だけを切り離して、2024年以降も運用するとしています。2016年に就任した有人宇宙工程副総指揮は、中央軍事委員会装備発展部の副部長でした。宇宙の開発も、安全保障に関係しているのです。
注目のコメント
中国は着々と宇宙ステーション事業を進めているが、これでも元々の予定からは若干遅れている。それでもこれだけの規模のプロジェクトで若干の遅れですんでいるというのはやはり特筆すべきこと。